- みんなの評価
1件
上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑
著者 桂文我
上方落語「旅ネタ」ジャンルの代表作、完全復刻。
著者自身による解説と貴重な資料を収載。
太平の世となった江戸時代に、「一生に一度はお伊勢さま」と言われるほど大流行したお伊勢参りを題材にした大河落語。大坂から見て伊勢は東にあるため、通称『東の旅』としても知られる。
喜六と清八というウマの合う二人の若者が大坂から奈良を通り伊勢神宮に参拝し、鈴鹿峠を越えて近江・京都をまわり大坂へ戻るまでの道中を描く。
『伊勢参宮神賑』は旅の道すがらに巻き起こるそれぞれが独立した噺の総称で、全編を通して口演されることは約百年以上なかった。時代を追うごとに演じられなくなり消滅してしまった噺もあるため、全体の三分の二ほどしか残っておらず、伊勢参りネタにもかかわらず伊勢神宮に参拝する場面が欠落していた。それを落語に関する資料・文献の収集家としても知られる著者が綿密なリサーチのうえ復元し、一部創作を加えて全二十二席によみがえらせた。
上方落語の陽気さ賑やかさをお供に、「七度狐」で狐に化かされ、「うんつく酒」では弁口達者で危機を切り抜け、「宮巡り」で伊勢神宮を参拝及び観光し、宿屋で騒動を繰り広げる。当時の風情や風俗を感じられる落語読本。
――これからは、この二十二席が『東の旅』の典拠となるだろう。
民俗学者・旅の文化研究所所長 神崎宣武
※本書は『上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑』(2014年10月、青蛙房)を加筆修正したものです。
上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2022/02/05 02:29
お伊勢詣り 往復あります
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
「旅はまだまだ続くんですが、今日はここまでということでお許しを」
ラジオなどでばらばらに聞いていた七度狐や、三十石、、一度通して聞いてみたかったのです。
書き起こしですが、出会えてうれしい伊勢詣りです。
収録:東の旅発端 奈良名所 野辺 煮売屋 七度狐 軽業 軽業講釈 常太夫義太夫 うんつく酒 鯉津栄之助 三人旅 浮かれの尼買い 宮巡り 桑名船 軽石屁 高宮川天狗酒盛 コレコレ博打 矢橋船 宿屋町 こぶ弁慶 走り餅 三十石夢の通い路 宿屋仇