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12件
ライオンのおやつ
【本書は2019年10月に刊行した単行本に、加筆修正して文庫化したものです】人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。2020年本屋大賞第2位。
ライオンのおやつ
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ライオンのおやつ
2023/03/26 22:04
涙活に!
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えり - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく泣ける。心身に溜まったおりのような物が、涙と共に流れ出て行く…。そんなデトックス体験が出来ます。淡々と進んで行くストーリーだけど、生きること、死ぬこと、たくさんのことを考えさせられる。誤解を恐れずに言えば、死ぬのは怖くない。死は、生きている今の隣にそっと寄り添っている。
ライオンのおやつ
2023/01/12 12:32
死は怖くない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CM - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生は生きている限り、死の直前まで変わるチャンスがあるというのは、読んだときは意外だったけど、今は納得がいくというか、そういう人生を送りたい。
死はもどかしいけど、怖くないと思わせられた。そして、父が亡くなった時に看護婦さんからかけてもらった言葉を思い出した。身体から出ていく(死の)タイミングは、自分で決めているんだよ。と。
ホスピスの話なのに、こじんまりした浜辺のリゾートホテルの話みたいで、こんなところがあったらいいのに。
ライオンのおやつ
2023/01/08 03:49
生き抜く力を与える一冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の終末期をライオンの家というホスピスで迎えるまだ若い女性の物語。初めて読む作家ですが、綺麗な文章を書く方だなあと思いました。自分も、もし助からない病気になったら、こんなところで最期を迎えたいなぁとしみじみと思いました。人生の最期の身の処し方、そしてそれを見守る周囲の人の思いやり、本当にこんな施設があったらいいなあ、なかったら、こんな施設を作りたいなぁ、と感じました。そしてワンちゃんの六花が可愛い!ほのぼのとします。結局、著者の伝えたかったのは、生きている間は懸命に前向きに生きないとということなのでしょうか。読み終わって最後は心地いい余韻に浸ることができました。