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人と企業はどこで間違えるのか?
著者 John Brooks , 須川綾子
ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットがともに最高のビジネス書と絶賛した知られざる古典。フォード、GE、ゼロックスなどの経営者たち、ウォール街のブローカー、引退後のビジネスマンなどの10の物語を通して、彼らがその人生やビジネスにおいて「どこで間違えたのか(あるいは間違えなかったのか)」を明らかにする。
人と企業はどこで間違えるのか?
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人と企業はどこで間違えるのか? 成功と失敗の本質を探る「10の物語」
2015/09/28 23:52
失敗の本質は普遍的
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Michiyuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうどこの本を読んでいた辺りで、東芝の不正会計処理問題やVWの排ガス不正操作問題が起こったり、日本マクドナルドの不振が長引くなど、様々な企業の問題が報じられていた。非常にこのテーマと合致した事態が現代も引き起こされていると感じた。
著者は既に他界しており、本書が書かれたのも1960年代と今から半世紀も前となる。だがウォーレン・バフェット氏やビル・ゲイツ氏も読んでいたなど、時代を経ても人を惹きつける要素がある。
取り上げられた個々の題材は確かに古いものばかりだが、背景にある人や企業の行動原理、心情、態度などは今の時代でも何ら変わらず目にすることがある。
更に著者は取り上げた事例に対して自身の見解を述べず淡々と事実を追っている。むしろそれが読み手に深く考えさせる役割を果たしている。
印象深いエピソードは、フォードのエドセルをめぐる話だ。社運を掛けて時間と資金、労力を掛けて華々しくデビューした車種が市場で惨敗してしまった。何がいけなかったか?複合的な要因があろうが、自分は消費者ニーズの読み誤り、技術偏重、生産体制の不備が大きかったと感じた。最近の国内電機メーカーは出す商品がいずれも世界で振るわない。原因究明の一助にフォードの失敗から学んでみるのはどうだろうか?
ゼロックスのエピソードは全然失敗ではなく大成功の部類だと思う。本書のサブタイトルに「成功」も入っているので、こちらに含まれる内容だったのだろう。
だが、21世紀に生きる我々はゼロックス社の莫大な機会損失を知っている。パロアルト研究所で世界に先駆けて開発された技術を自社で活かせず、アップル、マイクロソフト、IBM等に先行を許してしまった。もし研究所の成果を存分に活用できれば、ゼロックス社は更に飛躍的な進展を遂げていただろう。
一見成功していた会社が時を経てむしろ失敗と評価されるという事も、今現在この本を読むと見えてくる部分である。
自身の所属する組織を見直す上で何らかのヒント与えてくれる一冊だ。
人と企業はどこで間違えるのか? 成功と失敗の本質を探る「10の物語」
2019/06/02 20:21
難しかった。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケーススタディのように感じるが、ケースごとの詳細情報が少ないので個人的に判断することも難しい。多分、読む年齢やついている役職によって、各ケースに対して見るポイントが変わってくる。
ただ、解釈は読者判断、という感じなので、企業の失敗についての要点を知りたい人にとっては賛否が分かれる本かもしれない。
人と企業はどこで間違えるのか? 成功と失敗の本質を探る「10の物語」
2015/10/25 09:29
ケースが馴染まない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんしん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネスに携わるヒトが犯す判断ミスや過ちについて凝縮した物語があげられいるのですが、どうも企業や時代背景に馴染めず、この本の良さを十分に吸収出来なかった。