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コケを見に行こう! ~森の中にひっそり息づく緑のじゅうたん
家の近くや大自然にコケを求める,コケ観察のフィールドガイドです。都会でもアスファルトの隅に,ブロック塀に,ひっそりと力強くコケは生きています。ルーペやピンセット,霧吹きなど,コケ七つ道具を持って採取に出かけましょう。ちょっと足を伸ばして鎌倉での観察も楽しいもの。古寺とコケが絶妙のハーモニーを見せてくれます。そして大自然の中に広がるコケの群落。圧巻は数百種類のコケが棲息する北八ヶ岳と屋久島。もののけ姫の森を彷彿とさせる世界を,そこに生きるコケの写真とともに,たっぷりとご紹介します。
コケを見に行こう! ~森の中にひっそり息づく緑のじゅうたん
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コケを見に行こう! 森の中にひっそり息づく緑のじゅうたん
2017/01/12 21:11
初心者がこれだけで始めるのはちょっと難しいかも。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コケ観察を紹介する本なのだが「はじめに」で「時間さえあれば誰もが気軽に始められる」「始めたいと思っている皆様に」とあるわりには「この一冊で始めるのは難しそう」という印象であった。
始めるのに必要な装備(そんなに多くない)とか分類などの基本用語集が最初にあるが、大半は「等々力渓谷のコケ」とか「北八ヶ岳のコケ」など、コケを見に行くのに適した場所の紹介である。それぞれには「コケ見マップ」という親切なルート地図もついていて、現場に行ってみる人には参考になるだろう。「チャツボミゴケ公園」などという、コケの名前が名称になっている場所もあるなどは初めて知って少し驚いた。
図鑑のように個々のコケを紹介する写真もたくさん載ってはいるが、初心者がこれを見てすぐに自分の見ているのが同じ物だと判別できるかどうか、は少し難しそうな気がする。確認するポイント、良く似た間違いやすいものとの違いなどがあると初心者は助かると思う。
気軽に始める人向けには、もう少し身近な、街路樹につくコケや階段隅のコケなどから始めてあっても良いのではないだろうか。ゼニゴケ一つとってもじっくり一年の変化を見るのも面白いだろうし、ゼニゴケかジャゴケかの見わけ方だって初心者には必要だろう。
ある程度コケが見分けられるようになって「見に行く」場所を紹介する本としては良いかもしれない。