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2024/04/15 23:16
☆猿蟹合戦☆
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
蟹は、臼らと共に、蟹の柿を奪った挙げ句まだ熟していない柿を投げつけ殺した猿に復讐し、痛めつけ殺して仇を取った。
だが、お伽噺では話されていないことだが、彼等はその後、警官に捕縛され投獄される。そして裁判の結果、主犯の蟹は死刑に、共犯者は無期徒刑の判決を受ける。社会はこの事件を議論するも、蟹に同情の余地はなかった・・・
芥川が、かのお伽噺『猿蟹合戦』のその後を書くも、何とも手厳しい作品だ。
また、物語の最後に芥川が「とにかく猿と戦ったが最後、蟹は必ず天下のために殺されることだけは事実である。語を天下の読者に寄す。君たちもたいてい蟹なんですよ。」には、ある意味で人間の世界の神髄をついているような感じがした。
2020/06/21 12:54
読了
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
猿蟹合戦とその後を描いた作品。こんな話を書いているんだという興味で読みはじめた。NHKでやっていた昔話法廷を思い出したが、あれは蟹ではなく猿の罪についてだったような。