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18件
犯罪者
著者 著者:太田 愛
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
犯罪者 下
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犯罪者 上
2018/06/02 23:50
面白いんです!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
脚本家としての太田愛さんのお仕事に触れたことがある人には納得の内容。でも、脚本と小説では表現形式が全く違う筈。正直、ここまでの完成度の小説として読ませてもらえたことに感動しました。
実は、家人に「面白い本ない?」と言われて、絶対の自信を持って貸したのに、数ヵ月読みながら寝落ちした挙句、なんかもうわからなくなったから返す、と突っ返されて、お前はこの本を読み始めて先が気にならないのか信じられない!と愕然としたのが、このレビューを書くきっかけでした。
突然巻き込まれた事件、畳み掛ける襲撃の背後に見え隠れする巨大な陰謀、それぞれに過去を抱えながら巻き込まれる仲間たち、決して勧善懲悪で割り切ることは出来ない現代に於いて、どんな結末を見せてくれるのか。
社会派でありながらキャラクターの魅力に惹き付けられ、いつでも映像化してくれていいのにと思いながら、こんなキャラ誰にも演じられないと苦悩してしまう、そんな作品です。
是非上下巻揃えて一気に読み通して欲しい。
ほんと、よくわからんなんて言ってる暇ない筈なんですよ!
そして幻夏へ。
文庫派なもので天上の葦は文庫待ちですが、当然これも面白い筈。
相棒好きな人、ミステリーとかサスペンスとか刑事バディものとか好きな人は間違いなく、読んで損はないと思います。というか、是非見付けて下さい!
犯罪者 下
2021/12/20 08:14
謎が謎を生む直球勝負のミステリー。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎が謎を生む直球勝負のミステリー。作家・森村誠一が「謎が謎を生む連鎖。ミステリーの極限に挑む息詰まる展開は夏のように熱い」と賛辞を贈ったのも納得。通り魔殺人事件に巻き込まれた主人公が知らぬ間に巨大企業の陰謀に巻き込まれていく。時間は若干前後するがそれが逆に話をより良く理解できるようになってるし、登場人物も適度に絞り込まれているので話に集中できるのも良い。実際、話は緻密に構成された複雑なもので、僅かな邪魔が入るだけで二転三転の展開へと発展してく。しかし、不正に苦しむ中迫の立場を理解し、誰もが傷つかない詐欺計画を立案した真崎の一途さに共鳴した主役3人が結束したときに、 “佐々木邦夫”という架空の人物が命を得て真崎の意志を継承していくという一貫性が嬉しい。脚本家として優れた実績を持つ著者ならではの秀作。
犯罪者 下
2022/12/21 23:03
都合のいい点も否めないが間違いない傑作。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです!
一本筋の通った話ながら内容はたくさんの問題が起き二転三転。
だけど解決に向けての疾走感は良かった。
しゅうじが18歳にしては出来過ぎの気もしたけど、
それでも全体を通してみると面白かった!
続きの3冊もすぐ買いました!