旅の短篇集
著者 原田宗典
ロンドンの自然博物館にある恐竜の前でじっと息を殺していると恐竜が話し掛けてくる。そんな話を友達から聞いた「私」はそのイグアノドンの標本を訪ねるが、何の物音も聞えない。がっかりしてホテルに帰ると、フロントに謎の伝言が……。(「イグアノドンからの伝言」より)ロンドン、ボストン、イスタンブール、世界のあらゆる都市へ、原田宗典が空想の旅にいざなう幻想的で不可思議な物語。珠玉のショート・ストーリー集。
旅の短篇集 秋冬
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旅の短篇集 春夏
2017/03/15 23:57
読みやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に読みやすくて良い。
いつでもどこでも読める。そして「夢」がある感じも良いな・・・と思った。
旅の短篇集 秋冬
2017/03/15 23:59
どこかへ行く時のお供に・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこかに行く時のお供にものすごくいい。
非常に読みやすく、区切りもいいので丁度いい・・・
待ち時間にもお勧め。
旅の短篇集 春夏
2003/05/25 09:29
140分の世界旅行
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田宗典さんの本を初めて読みました。
小旅行の道連れに、気軽に読める文庫本として選んだ中の1冊でした。
「本当はあなたといくはずたっだ旅」。
プロローグのこの一節に惹かれて買い求めました。
ショート・ショート・ストーリー。
見開き2ページで1話完結。
「春」「夏」「夜」「味」「恋」「妙」の6章からなる前編。
純情な(?)私は、著者の体験談かと読み始め、最初の数話は「不思議な体験してるなあ。でも異国ならありうるかもしれない…」と思い込んでいました。
でも、読み進むうちに、「??????」
そして、第1章を読み終えて…「やられた!」
だまされたと気づいた時にはもう手遅れ。“原田マジック”にかかっていました。
繰り返し巻き返し、ありそうでなさそうなお話を耳元で囁かれて(私にはそう聞こえた)ゆくうちに、「もう、いいよ!」って思いながらも、手がどんどんページをめくってゆきました。
たとえば、「愛の大きさ」を計る道具。
たとえば、いくら食べても大丈夫。「ウエスト自由自在ベルト」
たとえば、「未来を見るサングラス」
どれも使ってみたいような…でも、怖いような…。
あるときはブエノスアイレス。あるときはコート・ダジュール。
ケニア、中国、バンコク、ニューヨーク、パリ、ウィーン、……。
往復140分の船の中で読みふけり、しばし日常を忘れて不思議の国を世界旅行してきたような気分です。
もし、あなたが、しばし「今」を忘れたいのなら、この本を片手に、列車か船に飛び乗ってみてはどうでしょう?
PS:本の裏表紙に「原田宗典が空想の旅にいざなう幻想的で不可思議な物語」と書いていることを読み終わってから気づきました。(笑)