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ステーシー 少女ゾンビ再殺談
2002/07/14 13:40
悪書
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投稿者:boogie - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪書。悪い本。ダメージを受ける本。
と言ってしまうと元も子もないが、これは悪書である。あとがきで作者の大槻ケンヂ自身が「ノイローゼのやつはスゲーこと書くなー」と述べているとおり、この本には凄惨な描写、血、その他ヤバイこと、そして何よりも、ある種の悲しさが漂っている。文章はひたすら書き殴ったという印象で、内容も「ゾンビとなって蘇った少女」を様々な方法で「再殺」していく様子が書き連ねられている。スプラッター描写が苦手な人には向かないだろう。でも、それでも、ただ狂気に走るのではなく、「再殺」にともなう悲しみを、その苦悩を見事に書ききっている。最後まで読めばこれが大槻ケンヂの人生観と密接な繋がりがあることもわかるだろう。この本はたしかに悪書である。が、同時にこれほどまでの悲しみを書ききった本も少ないかもしれない。
ステーシー 少女ゾンビ再殺談
2002/05/17 17:52
がっかり。不快。
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投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はこの話は好きじゃない。はっきり言って気持ち悪いし。なんかオーケンは思い入れがあるようなことを最後に書いているけど、私は駄目だ。なんかもっと明るい話を期待していたから、ちょっとどろどろって言うか気持ち悪い。内容が悪いとは言わないけど、表紙も、しつこいくらいの凄惨な描写も、だんだんイヤになってきた。
ところどころいいところもあるんだけど、なにも女の子を蹴ったりするところをそこまで書かなくてもいいだろうという不快感が消えない。
ステーシー 少女ゾンビ再殺談
2001/12/28 00:19
昏き妄想の…
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投稿者:本田亮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
傑作短編集「くるぐる使い」で見せた僅かな理性は本作では感じられない。ここにあるのは、狂人の祈りにも似た何かだ。「くるぐる使い」では曲がりなりにも結末への完結性を目指していたように思うが、本作では完成度には全くこだわっていない。しかし、それが瑕となっていない。むしろ昏き妄想の追求こそが、本作の何よりの魅力となっている。