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改訳 嵐が丘
英国ヨークシャーの荒野の中、常に激しい風が吹きつける「嵐が丘」。そこに住むアンショー家の奔放な一人娘・キャサリンは孤児のヒースクリフとともに育てられる。やがて強い信頼と分かちがたい愛情で結ばれるふたりだが、美しく成長したキャサリンは近隣に住む裕福なリントン家との交際を深め、それによって二人の心に亀裂が生じる――。清冽な大自然の中、互いの魂の真の合一を求めてさまようキャサリンとヒースクリフ。生死すら超越した不滅の世界を描き出す、永遠の恋愛小説。
改訳 嵐が丘
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嵐が丘 改訳 改版
2021/02/04 09:42
「最後のロマン主義作家」とされるエミリー・ブロンテ氏の傑作です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「最後のロマン主義作家」とされるブロンテ姉妹の一人であるエミリー・ブロンテが29歳の時に発表したデビュー作です。姉妹が暮らしていたイングランド・ヨークシャーのハワースを舞台にした長編小説で、侘しく厳しい荒野の自然を背景に、荒々しくかつ背徳的な物語が展開していきます。同書は、アーンショウ家とリントン家の二つの家で三代に渡って繰り広げられ、特にヒースクリフとキャサリンとの間の愛憎、悲恋、復讐が主要に描かれています。物語展開の荒々しさや非道徳的な内容もさることながら、表現上の複雑な構成は、この作品の発表当時の不評の主因であり、後に高く評価されることになる大きな特徴でもあります。ぜひ、この機会にこの物語を読んでみられては如何でしょうか。
嵐が丘 改訳 改版
2002/05/31 12:31
こんなお話ほかにはな〜い!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る
確か中学生くらいの時に図書館で読んだような気がするけど、いや〜しかしこんな話だったっけ? 読み始めたときは「なんじゃこりゃ」という感じだったのが、読み終えてみるとしばし茫然…、やはり唯一無比の名編であると納得した。もうほとんど「恋した女と結ばれなかった男の怨み」というだけのお話なのだけど、その狂気にも近い凄まじい迫力の情念の世界は、ラスト近くではゴーストストーリーやファンタジーよりもはるかにスピリチュアルな霊的世界を現出させている。とにかく、こんなお話ほかにはな〜い! というだけでも読む価値があります。