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3件
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
著者 著者:椎名 誠
本を読んでいないと、禁断症状が出てしまうほどの活字中毒である本の雑誌発行人、めぐろ・こおじを罠にはめて、味噌蔵に閉じ込めてしまう表題小説は、著者が初めて書いた記念碑的小説。もうひとつの読みどころは、著者の過激な好奇心がぎっしり詰まった辛口コラム。うんこ的本づくりに文句をつけたり、ゴキブリ雑誌を踏みつぶしたり、インチキベストセラーを攻撃する若き日の椎名誠がまるごと電子で初登場。
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
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もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
2001/08/20 20:56
とにかく思いついたままに書かれたらしい活字の世界が愉快
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投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作の短編小説もおもしろいが、とにかく後半の活字に関する雑談がおもしろい。出版業界の裏側の話、雑誌を一冊、隅から隅まで読み尽くす試み、本の活字の大きさにまでこだわりそれについて本気で考えている。
普段ただぼーっと本を読んでいただけでは気付かないことばかりだが、言われてみればごもっともということが殆ど。こんなことを本で出してしまってこの著者大丈夫なのだろうか? と思うほど、とにかく出版社が相手だろうがなんだろうが言いたい放題言っている。
分け隔てなく、著者が本当に思ったことをとにかく書き尽くしているところが気持ちのいい一冊。活字中毒者は是非読むべし!
2022/04/19 13:17
面白かったです
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
椎名誠によるエッセイ作品です。著者独特の斬新さで徒然なるままにつづられています。非常に攻撃的でもあるので、読者を選ぶのかなとも思いました。
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
2002/06/29 11:24
活字中毒者一歩手前
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投稿者:りゅうこむつみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は何度読んでも笑ってしまう。めぐろ・こおじがもがいているところなんて秀逸だ。
私ももしかしたら「えぽきし」なんていってしまうかもしれない。
もちろん他の文章も一緒に笑ったり怒ったり(結構これはポイントなのだと思う)して心の中ではいろんな感情うずまく一冊である。
なんたって彼は「怒り」とか「なんだコレは」ということを描くのが上手い。
あと、「おっちゃん」「おばちゃん」の生態を書かせると上手い。
こういう表現が出来たら、もっと私の話もおもしろくなるのになあ!