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本当に悲惨な朝鮮史 「高麗史節要」を読み解く
著者 著者:麻生川 静男
人気本『本当に残酷な中国史』に続く著者第2弾新書!
日本人、それと同時に韓国、北朝鮮の人たちに、現在の南北朝鮮両国の直系の先祖である高麗の本当の姿を知ってもらいたい――これが本書の出発点だ。
現在の日韓、日朝関係をこじらせている原因は何も韓国と北朝鮮だけにあるのではなく、朝鮮の人々の価値観や倫理観を正しく理解していない日本にもある。ここで書くのは高麗の歴史でもないし、高麗史や高麗史節要の解説書でもない。ましてや嫌韓本や侮韓本などではさらさらない。高麗の人々の生き様、人間模様を描くことである。我々日本人に必要なのは、高麗の人々の言動を通して、その行動の裏にある価値観や倫理観をしっかりつかむことだ。そうすることによって始めて現代の韓国・北朝鮮の状況を正しく解釈することが可能になるのだ。
本当に悲惨な朝鮮史 「高麗史節要」を読み解く
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2018/05/07 20:24
ほとぼしる本音
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hima - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作でITを駆使して中国史「資治通鑑」を読破し要約してみせた著者が、今度は高麗史で二匹目のドジョウを目論んだのが本書である。彼が用いた技術を本人は改めてさらっと書いてみせるが、理系の私にも脱帽である。漢文と大陸文化とITに精通した貴重な才能が、東アジアに住む我々として知っておくべき知識の普及に寄与、すなわち我が国への様々な意味での貢献となったことに対して、最大級の敬意を表するものである。
さて、本書で述べられる高麗史の内容については著者の商売の邪魔をすべきではないので敢えて触れないが、ここ近年にあれこれ伝えられる韓国や北朝鮮の事情と1000年の時を超えて本質的に何も違いが無いことを感じさせられ、その事に愕然とさせられる。これは著者自身が痛感していることのようで、「自分はあくまで『反韓』ではない」との立場を表明し努めて冷静な姿勢を装いつつも、文中で時折感情を爆発させてしまう著者の人間臭さが微笑ましく感じられてしまうのである。
2019/05/20 14:40
朝鮮
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮が自力では発展できなかった理由が分かります。まともな人間もいたでしょうが、うまく活用できなかったんでしょうね。