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himaさんのレビュー一覧

投稿者:hima

33 件中 1 件~ 15 件を表示

編集者の度量を称賛する

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

連載初期の頃には「公開可能な情報」などといったメタ的視点の露呈といった稚拙さが見えるし、絵柄に至ってはプロデビューを認めた編集者の度量を称賛したくなるレベルである。絵柄は何年たっても相変わらずだが、作話は巻を追って長足の進歩を遂げてゆく。それでも、この初刊の段階において人気のつかみを得ることができたのは、作者が明らかに最初から構想していたストーリーの壮大さに由来するものに違いない。
この巻だけでは只の大げさな活劇に見えるかもしれないが、この時代を代表することになるに違いない重要な作品の重厚な物語の始まりである。初見の読者は騙されたと思ってぜひ次巻以降も読み進めてみてほしい。

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突き放される読者

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者はこの巻で、これまで主人公に肩入れをしてきた読者を突然かつ露骨に突き放す。しかし読者はそれに戸惑う暇すら与えられず、息もつかせぬアクションの連続に翻弄されることだろう。作者が読者を騙していなければ、この巻ですべての巨人が出揃った筈で、いよいよ物語は集結に向かってゆくのだろうか、あるいはまた転回があるのだろうか、注目させる技量には改めて脱帽である。

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「無敵」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ひょんな事から一児の親となってしまった青年が主人公である。無理解で利己的な親戚連中や社会と戦うお話…になるかと思いきや、作者は「憎まれ役」の存在を徹底的に避けるが如く話を進めてゆく。肩すかしを食らった読者は、次に主人公の戦いを追体験するのである。すなわち、外敵を失った主人公は、ひたすら状況と自分の内面と向き合う日々を送ることを強いられてゆくのだ。そして子供を捨てた母親すらも怒りをぶつける敵たり得ないのである。そうなれば主人公は必然的に精神的に成長し「無敵」になるしかないのである。
本作の結末については私と同じく納得の行かない人も居るだろうが、それは些細なことに過ぎない。この作者は稀代のストーリーテラーである。実社会においてやたらと声を張り上げ敵を作りたがる者どもは、この作者の爪の垢でも煎じて飲んでみてはどうか、と言いたいところである。

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火星の人

2017/07/31 19:02

オタクの人

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

火星という惑星そのものが悪意を持つが如くこれでもかと主人公に襲い掛かる危機とそれらをことごとく跳ね返してゆく知恵の応酬、息もつかせず読者を惹き付ける文章は、明らかにA・C・クラークの「渇きの海」のオマージュであろう(他にも先人へのオマージュは作中にいくつも見られる)。
 クラークは売り出し中の経済的に苦しい時期に「渇きの海」を世に送り、果たして有名作家の仲間入りができたのだが、悪く言ってしまえば売文で、それだからこそお金になる文章、すなわち読者をとことん楽しませる技術を会得する機会となり、これが後の大作の礎石となったのだった。
 翻って本作は、徹頭徹尾オタクの作品であることは、読み進めればすぐに判ることである。実際のところこの作品は、自室でプラモデルを組み立てるがの如く、誰のためでもなく自分の楽しみのためだけに作りこんで練り上げられたネット小説であった。しかしそれにしては作者は才に恵まれたらしく、この物語は作者ばかりでなく誰が読んでも面白い作品となったのである。NASAの官僚主義も、中国の秘密主義さえも、ここでは大いにストーリーを盛り上げるガジェットとしての役を果たしていて、とにかく面白いことが唯一最大の正義を成しているのだ。
 それ故この作品には思想らしきものは表面上殆ど含んでいないが、最後の1頁に主人公の口を借りて作者の想いが圧縮されてすべてが言い尽くされている。本作の初版は2011年にリリースされたとのことで、それを鑑みれば作中に「日本」という言葉は一言も出てこないにもかかわらず、日本人ならば誰もが感じることもあるに違いない。それはあまねく全世界の読者に対する作者の感謝、そして普遍的な思想の暗示でもあるのだ。
 なお、本作は本国で99セントで電子出版されたとのことだが、捧腹絶倒請け合いの絶妙な和訳に1000円以上の内外価格差を支払う価値は十分にあると断言できる。

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「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2021

「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2021

2020/09/30 00:44

定番

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新発売当初の何年かは、毎年ごとの様々な試行錯誤があったのですが、ここ何年かはほぼ仕様が固定化されてきたようです。毎年のシートの接続だけは何とかして欲しいのですが、それ以外は特に不満なところは無くなって、良くも悪くも成熟した感があります。今後とも末永く安定して発行してもらいたいと思います。

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ほとぼしる本音

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作でITを駆使して中国史「資治通鑑」を読破し要約してみせた著者が、今度は高麗史で二匹目のドジョウを目論んだのが本書である。彼が用いた技術を本人は改めてさらっと書いてみせるが、理系の私にも脱帽である。漢文と大陸文化とITに精通した貴重な才能が、東アジアに住む我々として知っておくべき知識の普及に寄与、すなわち我が国への様々な意味での貢献となったことに対して、最大級の敬意を表するものである。
さて、本書で述べられる高麗史の内容については著者の商売の邪魔をすべきではないので敢えて触れないが、ここ近年にあれこれ伝えられる韓国や北朝鮮の事情と1000年の時を超えて本質的に何も違いが無いことを感じさせられ、その事に愕然とさせられる。これは著者自身が痛感していることのようで、「自分はあくまで『反韓』ではない」との立場を表明し努めて冷静な姿勢を装いつつも、文中で時折感情を爆発させてしまう著者の人間臭さが微笑ましく感じられてしまうのである。

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邪推するのも楽しい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本作もほぼ終わりが見え始めている段階で初期の巻を読み直してみると、作者が基本ストーリーを最初から決めていた事を改めて認識させられて驚く。だが作者の立場に立ってみると、最初からすべてを決めてしまっては、後の方の執筆は単なる機械的作業になり果ててしまうに違いない。どのあたりまで決めていて、どのあたりからを作り直しているのか、どうやってモチベーションを維持しているのか、などとメタ的な邪推をするのも長編連載の読み方の一つとして楽しいのである。

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韓国のハチャメチャ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中国、韓国のそれぞれの専門家である宮崎、室屋両氏の対談本シリーズである。今回は終始室屋氏がリードし宮崎氏が聞き役に回る。本書がリリースされた2017年に政権を獲ったばかりのムン・ジェイン政権の滅茶苦茶ぶりに、自らも苦境に追い込まれつつある中国も余計な悩みが増えて頭を抱えている、という構図を反映して自ずからそうなったのであろう。それから一年以上が経過し、いまや米中対決の影に隠れがちであるが、その一方で韓国の末期的症状は断崖に向かって更に加速を増している。米中戦に確実に悪影響しか与えない韓国の内実については変わるはずがないので、中国の事情も含めて只の悪口ではない宮崎、室屋両氏による貴重なナマの情報をぜひ本書で仕入れてみてはどうだろうか?

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「足」で稼いできた情報

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まず全体の感想としては、東海地震と同じく「来る来る詐欺」と揶揄されがちなチャイナクラッシュであるが、どうやらいよいよ覚悟が必要で、自分たちにも降りかかる具体的な影響とその対策を真剣に考えなければならない時期が迫っている、その事を一読して改めて痛感させられる。
 これまで築いてきた中共帝国の覇権を台無しにするであろう習の独裁化は、過去に幾度となくくり返されてきた歴代王朝の末路をなぞっていることを、本書で著者は浮き彫りにしてゆく。いわゆる米帝すなわちグローバル主義者どもの金稼ぎに担ぎ上げられて増長してきたこの国もついにお終い、ということなのだろう。もはやこの危機は人間の対処能力を超えてしまっていて、たぶんもはや人類で最も優秀な人材をもってしても避けることは出来ないであろう。その次は欧州、その後はいよいよ米帝自身(及び属国である我が国)であろうが、それはまだしばらく先のまた別の話である。
 本書の全体の構成としては、習と中共のダメっぷりを散々にこき下ろして所謂「ネトウヨ」層の読者を煽っておいた上で返す刀で我が国のダメっぷりをも斬って読者に冷や水を浴びせて落とす、という「お約束」のパターンであるが、中国の現状と内実については、実際に現地入りして足で稼いできた情報を元にしていることが文中各所から垣間見え、その説得力が凡百の反中本とは一線を画していると言えるだろう(一方で本書でも多数引用されている石平氏あたりは、母国に戻って生の情報を仕入れる機会を当分得られそうもないので論客としては今後色々と苦しいのではないだろうか)。
 当然著者の正体は現地でバレていないわけがないので、かなりの危険行為と思われ、その職務に対する忠実さと勇気に心から敬意を表したい。

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愚劣の脅威

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金氏朝鮮三代まとめて「将軍様」と一括りにされがちだが、当代将軍様たるジョンウンのダメっぷりを著者は容赦なく暴いてゆき、祖父、父親とは大きく異なる愚劣さぶりに読者は震撼とさせられるだろう。同じ邪悪でも聡明な敵(プーチン辺りを想起するとよい)と愚劣な敵とでは、言うまでもなく後者の方が遥かに脅威だからである。狂犬相手にまともな会話や、ましてや交渉など可能であろうか?と考えればすぐに理解できることである。先の米朝会談は、トランプが嵌められただの我が国が梯子を外されだのと口さがないが、米国にとって「話し合いは尽くした」とのイクスキューズになるであろうことを容易に予測させる。
 さて、著者は韓国の情報能力を高く評価しているが、今やジョンウンさえもを突き抜けて愚劣なムン政権によって、その能力は恐らく決定的かつ不可逆に無力化させられつつある。本書に書かれた日韓の情報は急速に古くなりつつあり、冒頭半分ほどのジョンウンに関する情報のみが価値を残している。つくづくムンの愚劣と卑劣と悪行ぶりには溜息が出てくるばかりである。彼が味方につけるべき韓国の最大の理解者、こういう人物が居るのであれば朝日の廃刊は残念ながらしばらく先のことになるであろう、それ程の人材であるこの著者をもすら、事実上の追放の憂き目に遭わせているのだから。
 ここに至り、南北の愚劣 ー例えるなら近所を徘徊する二匹の狂犬ー の脅威に備えるべき我が国は、国民単位で改めて覚悟を固めるべきであろう。具体的には、この期に及んで両国に対する「ヒューマニズム」的夢想を騙る政治家、評論家、活動家、報道などには「stay away(係わるな、袂を分かて)」、断固としてノーを突きつけなければならないのだ。

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安倍政権の代弁者が浮き彫りにする政権と国家の急所

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財務省出身で安倍政権のアドバイザーを務めていた著者、つまり「中の人」による一種の暴露本として読み解くと、なかなかに興味深いものがある。著者の本書での主張は大きく二つ、財政と外交のありかたである。国民が豊かに安全に暮らすことこそが国家の目的であるから、極めて常識的な構成であろう。
 まず著者は、いわゆる「財政破綻の嘘」について述べる。三橋貴明一派の喧伝をはじめ、すでに世論の一部に流布されつつある論だが、財務省OBでしかも深くこの件に担当した人物の内部告発であるだけに意味が大きい。「○○の嘘!」などと誤謬と虚偽を意図的に混同したがるセンセーショナリズムは嫌悪するが、この場合は確かに虚偽と断じても仕方がないだろう。しかし次の消費増税の行方はどうなるのだろうか。8%を容認した前科があるだけに、「中の人」が反対論を示していても簡単に楽観はできないだろう。
 ついで著者は外交の基盤としての平和論について述べる。この平和論もまた極めて人道的かつ常識的なもので、安倍政権の運営が徹頭徹尾「オーソドックス(定説)」を規範にしていることがわかる。しかしこの「常識的な」「定説」が問題を含みうるものであり、ここにこそ政権の急所が存在していることを、図らずも本書は浮き彫りにしているのである。著者はいみじくも「学問の世界ではいくら権威があっても間違っていれば失墜する」とも述べているから、なんと皮肉というものであろうか。自由貿易や密接な経済関係は平和や繁栄を確保しないことをジャレド・ダイヤモンドやエマニュエル・トッドは指摘している。
 また、民主主義については適菜収がいささか過激な言説を喧伝しているが、東京都や韓国などの醜態を見るにつけ、無制限の民主主義が危険であることには一定の説得力を持たざるを得ないのである。ここで本書をもう一度さらってみると、「この先どうなるのか」という主題に対して、国家の豊かさと安全の基盤の不可欠な一つであるエネルギー政策について一言も触れていない事に驚愕せざるを得ない。つまり政権の関心事項ではないということである。日和見主義の資エネ庁の新たなる利権につけこんだ孫などの政商の跋扈と、容認反対の双方から憤怒と侮蔑を買いつづけている原子力規制委員会の蒙昧と傲慢を放置し、すでに国民生活と経済に悪影響が及び始めている。世論におもねる新自由主義的近視眼が、政権の弱点であることが露呈されるのである。
 よって「安倍の独裁」などピント外れもいいところで、むしろ「民主的」であるところに問題がある、ここを突くべき本来の仕事を果たしてくれそうな野党が予見しうる将来にわたって存在しそうにもない事こそが、我が国の最大の急所なのだ、ということを本書は示してくれるのだ。

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「お前に、言われんでも、分かっとるわ」

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実に当たり前のことばかり書いてあるが、当たり前のことができない人こそが、物を散らかす片づけのできない人なのである。かく言う私がそうなのであるが(笑)。
片づけのできない人が実行すべきポイントを容赦なく指摘している良書で、まずは毎朝10分、ここに書いてある事を実行してみればウソのように部屋が片付くこと間違いなしである。

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王道

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ベタでありきたりで王道な恋愛物語である。こうした定型の物語をきちんと描くのは実はなかなか大変なことで、作画も手抜きが出来ず王道なものとなるのは必然となる。作画作話ともに、技量が物を言うのである。
映画化の話が持ち上がるなど、こうしたありきたりな物語が人気を博しているこの国の文化の情勢に、筆者は一定の安堵と希望を感じさせられる。世間は奇をてらったえげつない、あるいは毒々しい物語にはもう飽きている、という証左なのだから。

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歴史への教養

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怒濤のように展開する活劇にあって、この巻あたりから登場人物の重厚な台詞回しが見られ始めるようになる。連載開始時、作者は若干23歳だったそうだが、誰かの入れ知恵なしにこんな台詞が書けるのだろうかと邪推したくなってしまうところだが、しかし明らかに本作は現実の人類史から様々な示唆を得ている。恐らくは人生経験の浅さを歴史の教養の深さでカバーしていたのだろう。このバックボーンこそが長期連載の支えとなったことは間違いない。

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台詞回しの重厚さ

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前巻に続き、マーレの戦士側の物語である。この作品については残酷な世界観が注目されがちだが、毒々しい刺激だけではいずれ読者に飽きられてしまう。時折、作中人物が唐突に述べる台詞回しの重厚さは、作者がまだ20代であることに驚かされるが、人間に対する深い理解こそが本作の魅力の源であることを改めて認識させられるのである。

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