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5件
「テンペラ」シリーズ
著者 秋月こお
自分の才能が呪われたものだと知りつつ美大では優等生の仮面をかぶる藤野。彼が惹かれたのは環境も性格も正反対の無骨など同級生・富樫だった。2人は反発しながらも次第に求め合い、才能を解き放ってゆく。そんな時偶然出会ったのは、日本画家・豊川。彼に本質を見抜かれた藤野は京都に誘われ、引き寄せられてゆくが…。芸術家を目指す青年達の、切ない恋と成長の物語。 ※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください
テンペラ飛翔伝
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2019/12/11 02:50
藤野の一人称
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
帰郷した藤野と入れ替わるようにして富樫が京都の露舟を訪れる
富樫の傍若無人さ?図々しさ?を発揮しつつも富樫なりのけじめをつける
その間藤野も実家へ一時帰省し父親に画商・前田を紹介される、前田はサロンを開いて若い画家たちを後押しをしていた
そこで知り合った男と成り行きで流されてしまい体を重ねてしまい・・・
「藤野、どうしてそうなる!」と声を大にして言いたい
せっかく上手く行きそうだったのに、またややこしいことになってしまった
2019/12/11 03:22
完結編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅が終わり旅での絵が二人揃って『日展』に入賞したが藤野の方が上位だったと富樫は嫉妬する
担当教授でもあり『日展』の審査員でもある教授に「まぐれ」だと言われたことで、藤野に差をつけられることへの恐怖・焦りを感じる
そんな折銀座の画商が富樫に近づいてきて・・・
芸術家が同じ道を目指していて二人揃って仲良しこよしな訳がないと思った、ライバル心があって当然
しかしそこで焦るあまり富樫は間違った方法を取ってしまい、そんな自分に嫌気がさしてしまいアルコールに逃げてしまった
ありがちな展開だがそこは寺の息子、頑張って立ち直ろうとする
そして藤野も痛くて怖い思いをしただろうに富樫の実家まで訪ねて来たのは愛ゆえか
才能ある若き画家二人の再出発だ!
シリーズを通して一気読みしてしまうくらい夢中になった
2019/12/11 03:03
有精卵から青虫へ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の進む道は大学にはないと大学を辞めてしまう藤野は、自活のためアルバイトを探していたそんな折父親が倒れた
父親の会社でアルバイトをすることになった藤野を、社長の後を継ぐのではと邪推した部下はセクハラで有名な取引先との接待に駆り出し・・・
何も知らないからだけど父親や母親の言葉は藤野を傷つける、特に母親は藤野を変態爺の下へ追いやる結果になり遂に藤野は・・・
涙なしには読めなかった、惨い
富樫も感情で手を出してしまい結果的に藤野を苦しめてしまったし辛い