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やっとかめ探偵団
著者 清水義範 (著)
夜な夜な子供の泣き声が聞こえたアパートの一室から、親子3人の姿が消えた。名古屋のミス・マープルこと波川まつ尾(74歳)の駄菓子屋に集う婆ちゃんたちは、夜逃げだ、幼児虐待だと大騒ぎ。そんな時、山深い林道から母親の死体が発見された。「どえりゃーことだがね」まつ尾の指示で、ご近所情報収集に向かう婆ちゃんたち。やがて意外な真相が……(表題作)。
やっとかめ探偵団
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紙の本やっとかめ探偵団
2011/05/26 06:26
おばあちゃんの知恵!?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
さっくり読めてしまいます。名古屋弁がコテコテで声に出していってみたくなる。また、訳してくれる所もあっていろんな意味で面白い。ほんとにありそうな駄菓子屋のおばあちゃんが中心で展開するこの70歳以上のおばあちゃんたちの周りで事件が起こります。それぞれのキャラクターがハッキリしていて非常に面白い。シリーズ全部読んでみます。
紙の本やっとかめ探偵団危うし
2023/03/28 20:59
名古屋弁が主役の作品。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
名古屋弁が主役の作品。表現しにくい名古屋弁でのチグハグ会話が笑いを誘う。加えて、主役老婆たちの個性豊かでありつつもどこかで連携してる和気あいあいたる共同体がそれを囃し立てる。とは言え単なるドタバタ喜劇ではない。事件の背景には高齢者の幸せとは何かという問いがある。謎解きを楽しみながらも生き生きとした老後生活ってなんだろうと考えさせられ、やっとかめ探偵団の老婆たちの生き生きとした日常生活にほのぼの感が漂ってくる。唯一の若手キャラの鷺谷警部補や孫たちの存在も微妙な味付けになっている。なお、事件そのものは、犯人も動機も異なる2つの事件を如何にも関連性があるように連続させるという、謂わば「嵌め手」技を使ってるのはイエローカードかとも思うが、まあ面白かったので良しとしよう。
紙の本やっとかめ探偵団
2020/06/28 11:09
小粒ながら老人の機微を巧みに表現した逸品。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小粒ながら老人の機微を巧みに表現した逸品。更に、名古屋弁の面白さも絶妙。平凡な下町での老人たちの日常生活をいきいきと描きながら、無理のない展開で事件を取り上げていく巧みさが素晴らしい。事件の謎も良く練られており、その背景には様々な人間の感情が描かれてることも読者としては嬉しい。結果としての殺人事件は自体は悲劇ではあるが、全体としては殺人事件自体をも含めて何かほのぼのとした後味を残す作品となっている。また、敢えて全てを白日の下に曝け出さないまつ尾婆ちゃんの謎解きも好感が持てる。私好みのシリーズになりそう。
紙の本やっとかめ探偵団と殺人魔
2001/04/05 21:13
やっとかめ探偵団と殺人魔
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本にでてくるおばあちゃんたちの名古屋弁には、胸がきゅんとなります。名古屋のあちこちで展開されている話し声が、そのまま反映されているから…。