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女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?~「承認されたい自分」の時代~
15~22歳の女子の2割がキャバクラ嬢になりたい! この価値観の大転換の背景にあるのは、格差社会の拡大、地域社会の解体、高齢化、離婚の増加……。『下流社会』の論客が鋭く分析。
女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?~「承認されたい自分」の時代~
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紙の本女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか? 「承認されたい自分」の時代
2009/01/17 21:37
キャパクラ嬢を通して現代日本社会を解説した本。
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラー「下流社会」の著者が、キャパクラ嬢を通して現代日本社会を解説した本。
本書は全国規模の調査と50名のインタビューの結果を踏まえて、どういった女性がキャパ嬢になるのかを研究したものです。
新聞紙上などでも既に取り上げられていますが、若い女性の将来就きたい職業の12位という結果が出ています。いまやキャパ嬢は人気職種です。
本書で紹介されているのは、一部の例外はあるにしても・・・
家の経済状態が悪く
離婚家庭が多く
学歴は低く
非正社員が多く
生活レベルは「下」が多い
いわゆる「下流社会」を象徴するような人が多いです。
巻末にインタビューの記録が掲載されていまずか、読んでいて社会のゆがみを感じます。
「お金」と「夢」。
これは本来別のものであるはずなのに、幸せが「お金」そのものになっている気がします。将来のビジョンが見えない。考えられない。
研究書としてはきちんと分析されていますが、どこか外部から見ている記述のみであるところか気になりました。
著者はキャパクラのお客としては、あまり行っていないような気がしますが・・・
巻末にキャパクラ用語集がついていました。一番印象に残ったのは・・・
「同伴出勤」・・・「(中略)・・・客にとっては半強制的に店に連れて行かれ、しかも店にまでお金を払わされる不条理なシステム。」・・・あまり著者は同伴をしていないようです。
龍.
http://ameblo.jp/12484/