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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~
著者 山田昌弘
「もっと早く、せめて団塊ジュニアが結婚、出産期に入るまでに、手が打たれていれば……」。1・57ショック(1990年)から30年。いまだ出生率が低迷し、人口減少が始まっている日本。家族社会学者である著者は、失敗の原因を、未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析、政策提言ができておらず、また日本人に特徴的な傾向・意識、経済状況を考慮しなかったからだと考える。日本特有の状況に沿った対策は可能なのかを探る。
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~
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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因
2020/06/14 00:38
簡素で、分かりやすかったです
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの命題への著者の見解が、簡素で分かりやすく著されている1冊です。
200ページ未満の、新書としてはかなり薄い仕上がりで、重要な文章はわざわざ太字にしているので、本当に分かりやすくなっています。著者の見解は、実に的を射るものでした。
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因
2022/07/04 16:27
結婚と出産したい若者は沖縄へ行け?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本来は、極めて個人的選択であるはずの結婚と出産。だが婚姻率と子供の数が減少するイコール人口減少。つまり将来の国力の問題なのだ、と問題提起されている。
以前、我が国の某政治家や某校長が、女は産む機械、女子は子供を2人産むこと、産めないなら寄付をすること!と問題発言が炎上していたのを思い出した。
日本だけでなく、東アジアも少子化なのか、と意外だった。さて、政治の力で、今後の方向転換が可能なのだろうか?恋愛さえも面倒だという若者層も。推しさえあれば生きていける、専業主夫志望の男性もいるし。
多様性を認めよう、と言いつつも、結局は女性に出産と子育てを強制する世の中は変わりそうにない。