- みんなの評価
7件
会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~
著者 三木那由他
私たちは会話を通じて何を伝え、何を企んでいるのか。あるいは相手の心理や行動にどんな影響を及ぼそうとしているのか。気鋭の言語哲学者が、『ONE PIECE』や『鋼の錬金術師』などの人気のフィクション作品を題材に、「会話」という営みを徹底分析! コミュニケーションとマニピュレーションという二つの観点から、会話という行為の魅力と、その実態をわかりやすく解き明かす。
会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2023/09/01 00:19
哲学
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学とはうまく言ったものですね。
自分の言葉で話すことが、大切……なるほどねえ。そうすれば、より、伝わりやすくなるのですね。そのことは、納得です。しかし、実践は、難しいです。心がけては、おりますが。
会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション
2023/08/01 22:46
分析の視点が興味深い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
コミュニケーションとマニピュレーションの違い。
何気ない風の会話を分析すると、その表裏に流れる思惑がある。
会話の意味について、こうした視点を持って検討するのはどういったきっかけだったのだろうか。
カウンセリングのときに、共感的理解、傾聴、自己一致して臨むことで、ラポール形成が図られ、解決に向けて話が進むとされているものの、実際はそれほどスムーズではない。
この本に紹介されている視点でやり取りを分析すると、うまく噛み合わない理由の一端がわかるように感じた。
目から鱗レベルで。
その意味で、カウンセラー必読と思う。
発せられる言葉に、常に真の気持ちが表現されているとは限らない。
そのことは、意識しておくべきと思った。
あと、印象に残ったのが意味の占有と悪質な意図を持ったマニピュレーションのこと。
無意識にそういう発話にならないよう気をつけようと思った。
また、他人のそういう発話に流されないよう気をつけたい。
ただ、こういう分析って日本人に多く当てはまるのか、どんな民族、文化背景の人にも当てはまるのかは検討必要と思う。
会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション
2023/03/23 09:51
楽しみながら読める一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「会話を哲学する」というと難しそうなタイトルですが、小説や漫画の場面を取り上げながらコミュニケーション(とマニピュレーション)について解説してくれるので、楽しみながら読める一冊でした。一方で「コミュニケーション的暴力」「悪質なマニピュレーション」への警鐘もあり考えさせられる面もしっかり。