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頭上運搬を追って~失われゆく身体技法~
著者 三砂ちづる
世の中の発達とともに失われていった身体技法は、疫学研究者である著者の興味をひいてやまない。ある身体技法ができる、ということはどういうことか。なぜできるようになるのか、なぜできなくなるのか。本書では今はこの国でほとんど失われてしまった身体技法「頭上運搬」の記憶を追う。沖縄や伊豆諸島をはじめ日本各地や海外にその痕跡を訪ねつつ、話題は着物や伝統衣装、お産のほか、生活と労働を支えていた身体技法へと広がる。
頭上運搬を追って~失われゆく身体技法~
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頭上運搬を追って 失われゆく身体技法
2024/05/31 15:07
様々な切り口から論じているのが斬新でした。
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつての日本でも見られた、頭の上に重いものを乗せて運ぶ行為。これをテーマにし、実際に頭上運搬をされてきた方々にインタビューするなどして歴史を追った1冊です。
しかし当書の最大の特長は、頭上運搬について極めて変化球的な場所から分析するなど、実に様々な切り口から論じている点です。そんな切り口から分析するのか、と著者の視点の斬新さに驚く内容でした。
紙幅は薄いですが、中身はかなり充実しています。