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19件
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
著者 山田真哉 (著)
あの店はいつも客がいないのになぜ潰れないのだろうか?――この本では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。細かい財務諸表は出てきませんし、専門用語もそれほど多くありませんので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方でも、きっと会計に対する見方が変わるはず。
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い~禁じられた数字〈下〉~
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さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
2006/10/19 03:25
妻への贈り物
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず このような物語仕立で 経理を語るという点が 最大の「徳」なのだと思う。読んでみると読みやすい。本来ならもっと前にこのような本が出ていてもおかしくないのだが そうなっていなかった。
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コロンブスの卵という言葉を思い出す瞬間である。
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僕は 一生懸命 妻に読ませているところである。賭けても良いが 僕と同様に 奥様に読んでもらった旦那様も多いのではなかろうか。
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我々男は 会社なりで金を貰ってくる点では 一生懸命であるが その金をどう家庭で使うかに対しては 権限が無い事がしばしばである。残念な話だが これが「経済的現実」である。著者も 現実を冷静に見つめることの大事さを言っているではないか。
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その意味では 家計の真のユーザーにこそ 読んでもらいたいものだ。
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妻は寝転んで読んでいる。さあ どうなることやら。
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 上
2007/05/30 10:13
数字を使える道具にする本
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふきのとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の第2弾。
『さおだけ屋・・・』は、会計学を優しく解説して、数字に興味を持ってもらう本であったが、こちらは、数字をことばとして捉えている。
数字に単位が加わると深い意味のことばになる。
最初に出前に行っている間に食い逃げされてしまうラーメン屋の話が出てくるが、食い逃げされるのと、バイトを雇うのではどちらが損なのかを、実際に計算してみると説得力のある答えが導き出せる。
5%還元キャンペーンのライバル会社に対し2%還元分の予算しかない会社の打ち出す手の答えになるほどとうなずかされる。
初めての監督作品と第1回監督作品では、印象はどう違うのかなど数字を使う長所やノルマなどの数字の暴力性などにも触れられている。
この他にも数字を使った例が多数出てきて、その不思議さや落とし穴に驚かされる。
道具としての数字の知識があれば、これからの一生がお得で楽しいものになりそうです。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
2005/09/10 21:56
今度も分かり易さは抜群。---「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」書評
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro-tom - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつものことながら、著者の「企画力」と「会計を多くの人に理解してほしいと
いう思い」には脱帽だ。本作も、会計がどのように役に立つかを、身近な疑問の
謎解きという形でわかりやすく説明してくれている。決算書の作り方、見方と
いった内容にとどまらず、キャッシュフローや機会損失といった実際の経営にも
実際の生活にも役立つ、会計役立ち実践編にまで踏み込んでくれている。
また、最終章に出てくる「数字のセンス」の話は、会計の話とは一見離れている
ようで、実は密接につながっている。つまり、数字を、わかりやすい形、比較可能
な形に直した上で比較する、という手法は会計の本質そのものである。「50人に
1人」を平均2%と読み替えてみる、この行為が「センス」である。どのように
このセンスを磨くかまでは当然かかれていないが、基本は「割って同じ土俵で比較
してみる」とか、いくつか自分の得意パターンを作り、毎回当てはめてみるよう努力
したらセンスがよくなるかもしれない、などと勝手に考えたりもした。また、そう
いった努力を繰り返すうち、得意パターンが増え、自然と数字のセンスも培われて
くるのではと思う。要するに、「よく理解したい!」という思いが、「数字のセンス」
向上の源であり、誰にでも可能だ、ともいえる。
余談だが、さおだけ屋がつぶれない理由の二つの仮説のうちの一つ「単価をあげる」
は、妻の友人が実際に呼び止めた時に、そのようなことがあったらしい。実際、
呼び止めたので何も買わないのも悪いという勝手な思いも手伝って、めでたく
商談成立したそうだ。
わかりやすく、「会計」と「会計はどう役立っているのか」を知りたい人は、
まずこれを読んで興味を盛り上げたうえで、次の勉強のステップへ移っていく
ことをお勧めします。
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