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6件
浮雲心霊奇譚シリーズ
著者 神永 学
時は江戸末期。絵師を目指す青年・八十八は、夜道で幽霊に出くわして以来、奇妙な行動を取るようになった姉を救うため、憑きもの落としの名人に会いに行く。肌が異様に白く、両眼を覆うように赤い布を巻いた男。名を、浮雲という。布の下に隠した赤い両眼で死者の魂が見えるという破天荒な浮雲と行動を共にするうち、八十八の前には新たな世界が見えてきた――。幕末ミステリー、堂々開幕!
邪鬼の泪 浮雲心霊奇譚
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浮雲心霊奇譚 6 血縁の理
2022/05/13 10:08
浮雲と八十八
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
八雲のルーツとなる浮雲は八雲の紅い隻眼と違い両眼が紅い。人の良い八十八という絵師や土方、近藤というお馴染みの登場人物に囲まれて、浮雲の心霊事件を解決していく本書は、現代物よりも少し重みも感じる作風となっています。ソコが楽しい。軽さは無いけれど、貧困な武家時代を背景に、庶民生活の中で幽霊の出現によって分かる悩みや時代背景の暗部が分かる。今回もバッサリと切りつけてくれました。この後、八十八と別れて浮雲がどのように怪談事件と関わり、解決していくのか、次回作が待ち遠しいです
浮雲心霊奇譚 4 白蛇の理
2020/03/22 21:27
憑かれる
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
化け猫 狐憑き 蛇女と憑き物と八十八、浮雲、土方、伊織の活躍ぶり炸裂!浮雲の愛に満ちた霊媒と八十八の空振りのような友情が心温まる。八十八の伊織への恋愛感情も遅々として進展しない中、絆が深まる転換も待ってましたとばかりの気持ち良さ。今後、明らかになるであろう浮雲の過去が待ち遠しい!
浮雲心霊奇譚 7 火車の残花
2023/10/05 07:14
歳三
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歳三と浮雲が京都への旅の途中、宿場で遭遇する怪奇現象を解決していく。今回の主役は歳三。歳三の抱える人間性の悩みを少し重苦しく紐解く。その重い空気を払拭してくれるのが、旅の路で知り合った武士・才谷。剣の力量は素晴らしく実直で真摯な人柄。その真っ直ぐな人間性と歳三の人を切りたいという闇の部分が対照的。