- みんなの評価
7件
光媒の花
著者 道尾秀介 (著)
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界――。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄弟が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束……。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。
光媒の花
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/08/31 16:31
素晴らしい本です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
重い話もあるけれど読みやすいです。短編集でそれぞれ雰囲気が違うけれどつながっていて面白いです。もう一度ゆっくり読みたいです。
光媒の花
2021/03/15 22:27
美しい世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾秀介さんの作品は、「向日葵の咲かない夏」が初めてで、あまりにも自分の好みと合わなかったため、二度と読むことはないだろう、と思っていたのだが。
この作品は書店でイチオシされていたので、ふと手に取ってみたが、本当に出会って良かったと思える作品。
静かな哀しみが胸を打つ。
光媒の花
2020/11/11 10:57
儚くも美しい世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部ネタバレあり。
一匹の蝶が見守っていたのだろう人々の連作短編集。
それぞれの話は独立していて、それぞれに哀しみや安らぎ、あたたかいものが根にある素敵な話ばかりだった。
それぞれにでてきた人物が他の話にも関係していたり、見えないところで繋がっている。微かに影響を与えあったりしていて読んでいて面白かった。
『虫送り』で幼い兄妹に自分の罪を被せるような話をしたホームレスの男性には嫌悪したけれど、読み進めているうちに『遠い光』でちゃんと自首し、兄妹も事実を知り、その上でその男性の言葉を励みに生きていて、あーよかった!って安心した。