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2件
母 ―オモニ―
著者 姜尚中 (著)
太平洋戦争が始まる年、許嫁の父を訪ねて18歳の母は単身、朝鮮から日本に渡った。熊本で終戦を迎え、「在日」の集落に身を寄せる。そして、祖国の分断。正業に就くことも祖国に還ることもできない。貧困に喘ぎながら生きることに必死だった他の在日一世たちとともに、忍従の日々を過ごす。ひたむきに、「家族」を守るために――。かけがえのない母の記憶をたどり、切なる思いをつづった著者初の小説。
母 ―オモニ―
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母 オモニ
2013/05/21 09:28
母 オモニ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オモニ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親の生涯。在日韓国人として、戦後の熊本市での大変な生活又、人への暖かい思いやりを持ちつつ夫・子供達を支えた方だったと感銘を受ける。
頭が下がる素晴らしい方だと思う。
母 オモニ
2018/06/16 21:19
政治思想の学者である姜尚中にこんな物語を書く力もあったとは驚きである
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫版あとがきによると、これは物語であって完全なドキュメントではないらしい。でも姜尚中の母親の話が基になっているのは間違いなく、「在日」を生きなければならなかった母(オモニ)とその周りの人たちの激動の時代が描かれている。政治学、政治思想の学者である姜尚中にこんな物語を書く力もあったとは驚きである。