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7件
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
著者 原田マハ
アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画や後世の芸術家に大きな影響を与えた革新的な絵画などを厳選。画家の思い、メッセージ、愛や苦悩を、作家ならではの視点で綴る。『楽園のカンヴァス』でモチーフとなったルソー、『ジヴェルニーの食卓』で描かれたモネ、『暗幕のゲルニカ』のピカソといった、原田作品でおなじみの絵画はもちろん、古典、日本画、現代アートを含む全26点を掲載。豪華カラー図版収録。【目次】一枚目 アヴィニヨンの娘たち――パブロ・ピカソ/二枚目 秘儀荘「ディオニュソスの秘儀」――作者不明/三枚目 聖フランチェスコの伝説――ジョット・ディ・ボンドーネ/四枚目 プリマヴェーラ(春)――サンドロ・ボッティチェリ/五枚目 最後の晩餐――レオナルド・ダ・ヴィンチ/六枚目 セザンヌ夫人――ポール・セザンヌ/七枚目 バルコニー――エドゥアール・マネ/八枚目 大壁画「睡蓮」――クロード・モネ/九枚目 エトワール――エドガー・ドガ/十枚目 星月夜――フィンセント・ファン・ゴッホ/十一枚目 アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I――グスタフ・クリムト/十二枚目 真珠の耳飾りの少女――ヨハネス・フェルメール/十三枚目 ブリオッシュのある静物――ジョルジョ・モランディ/十四枚目 マドリッド、1808年5月3日――フランシスコ・デ・ゴヤ/十五枚目 ダンス――アンリ・マティス/十六枚目 夢――アンリ・ルソー/十七枚目 ゲルニカ――パブロ・ピカソ/十八枚目 おまえの口に口づけしたよ、ヨカナーン――オーブリー・ビアズリー/十九枚目 黒の正方形――カジミール・マレーヴィチ/二十枚目 Number 1A,1948――ジャクソン・ポロック/二十一枚目 シーグラム壁画――マーク・ロスコ/二十二枚目 テワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの思い――フリーダ・カーロ/二十三枚目 聖マタイの召命――ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ/二十四枚目 オルナンの埋葬――ギュスターヴ・クールベ/二十五枚目 叫び――エドヴァルド・ムンク/二十六枚目 道――東山魁夷/あとがきにかえて
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
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いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
2017/09/07 07:15
マハさん
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トクちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハさん・・・同世代で地元・関学出身。
だからというわけじゃないけど、読むとストンと胸に入って、じんわりしみてくる感じ。
「いちまい」をひらがなにしたところも、なんだか良いです。
小説も良いけど、こういう分野でも、風景の見えてくる、本当に絵画を見に行きたくなる本。
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
2021/09/27 07:51
いちまいの絵に込められた歴史とドラマと人生。 アートを愛する心は時代も空間も超える。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2016年末に手にした「デトロイト美術館の奇跡」。
破綻寸前の美術館に起きた奇跡を描いた作品に魅せられて、上野の森美術館の「デトロイト美術館展」に出かけた。
美術館に行ったのなんていつ以来だっただろうか。学生時代は、キャンパスに隣接した美術館に頻繁に通っていたのに。
社会人となってからも、都内の美術館を訪れるのが楽しみだったのに。
だが、いつの間にか時間と心の余裕がなくなっていた。
ただただ絵画と対峙して楽しむ。
美しさに圧倒される。
作品の背景を知ることで様々なことを思索する。
そんな大切なことを思い出させてくれ、美術館に呼び戻してくれた著者は、私の恩人の一人であると言っても過言ではない。
専門家としての豊富な知識と経験。
純粋にアートを愛する無垢な心。
それが両立する彼女の作品は、気取りがなくわかりやすい。
「青春と読書」の連載記事をまとめた本書には、28作品すべてがカラーで掲載されている。
アヴィニョンの娘たち、ゲルニカ パブロ・ピカソ
最後の晩餐 レオナルド・ダ・ヴィンチ
セザンヌ夫人 ポール・セザンヌ
バルコニー エドゥアール・マネ
大壁画「睡蓮」 クロード・モネ
エトワール エドガー・ドガ
星月夜 フィンセント・ファン・ゴッホ
アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I グスタフ・クリムト
真珠の耳飾りの少女 ヨハネス・フェルメール
マドリッド、1808年5月3日 フランシスコ・デ・ゴヤ
叫び エドヴァルド・ムンク
道 東山魁夷
「その絵は世界中のどこかの美術館に収蔵されていて、いつでも観にいくことができる。そのこと自体、世界中のすべての人に与えられた幸運であると私は思う」(P42)
「美術館訪問は『遅きに失する』ということがない。そこがいいところなのだ」(P123)
「たったいちまいの絵。そう、ただそれだけである。けれど、そこには光がある。私を、あなたを、私とあなたが生きる世界を変える力が、その絵には秘められている」(P253 あとがきにかえて)
移動が制限されて、人と自由に会うことができない現代。
美術館だけでなく、あらゆるイベントが中止や自粛に追い込まれる世界的危機と対峙している今。
そんな時に、時間も空間も超えた芸術との対話の機会が得られた。
それは、著者のアートを心から愛する情熱があったればこそだ。
2022/12/10 09:33
いちまいの絵に込められた歴史とドラマと人生。 アートを愛する心は時代も空間も超える。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2016年末に手にした「デトロイト美術館の奇跡」。
破綻寸前の美術館に起きた奇跡を描いた作品に魅せられて、上野の森美術館の「デトロイト美術館展」に出かけた。
美術館に行ったのなんていつ以来だっただろうか。学生時代は、キャンパスに隣接した美術館に頻繁に通っていたのに。
社会人となってからも、都内の美術館を訪れるのが楽しみだったのに。
だが、いつの間にか時間と心の余裕がなくなっていた。
ただただ絵画と対峙して楽しむ。
美しさに圧倒される。
作品の背景を知ることで様々なことを思索する。
そんな大切なことを思い出させてくれ、美術館に呼び戻してくれた著者は、私の恩人の一人であると言っても過言ではない。
専門家としての豊富な知識と経験。
純粋にアートを愛する無垢な心。
それが両立する彼女の作品は、気取りがなくわかりやすい。
「青春と読書」の連載記事をまとめた本書には、28作品すべてがカラーで掲載されている。
アヴィニョンの娘たち、ゲルニカ パブロ・ピカソ
最後の晩餐 レオナルド・ダ・ヴィンチ
セザンヌ夫人 ポール・セザンヌ
バルコニー エドゥアール・マネ
大壁画「睡蓮」 クロード・モネ
エトワール エドガー・ドガ
星月夜 フィンセント・ファン・ゴッホ
アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I グスタフ・クリムト
真珠の耳飾りの少女 ヨハネス・フェルメール
マドリッド、1808年5月3日 フランシスコ・デ・ゴヤ
叫び エドヴァルド・ムンク
道 東山魁夷
「その絵は世界中のどこかの美術館に収蔵されていて、いつでも観にいくことができる。そのこと自体、世界中のすべての人に与えられた幸運であると私は思う」(P42)
「美術館訪問は『遅きに失する』ということがない。そこがいいところなのだ」(P123)
「たったいちまいの絵。そう、ただそれだけである。けれど、そこには光がある。私を、あなたを、私とあなたが生きる世界を変える力が、その絵には秘められている」(P253 あとがきにかえて)
美術館だけでなく、あらゆるイベントが中止や自粛に追い込まれる世界的危機と対峙している今。
そんな時に、時間も空間も超えた芸術との対話の機会が得られた。
それは、著者のアートを心から愛する情熱があったればこそだ。