アタラクシア
望んで結婚したのに、どうしてこんなに苦しいのだろう――。最も幸せな瞬間を、夫とは別の男と過ごしている翻訳者の由依。恋人の夫の存在を意識しながら、彼女と会い続けているシェフの瑛人。浮気で帰らない夫に、文句ばかりの母親に、反抗的な息子に、限界まで苛立っているパティシエの英美。妻に強く惹かれながら、何をしたら彼女が幸せになるのかずっと分からない作家の桂……。「私はモラルから引き起こされる愛情なんて欲しくない」「男はじたばた浮気するけど、女は息するように浮気するだろ」「誰かに猛烈に愛されたい。殺されるくらい愛されたい」ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男女を、圧倒的な熱量で描き切る。芥川賞から15年。金原ひとみの新たなる代表作、誕生。
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電子書籍アタラクシア
2019/10/01 19:59
歪んだ愛
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
破綻している三組の夫婦と、その愛人達の歪んだ愛の物語。持って行き場の無い感情を、愛人に求めるが。
様々な希薄な愛を通して、「愛するとは、自分がどのように感じ、相手にどう接するのか」を問い掛けた作品と感じた。
紙の本アタラクシア
2020/07/06 08:04
小説だから特殊な家庭?!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見普通の家庭を持っている人たち。
その裏に潜んでいる背信行為や忍耐等々。
偽りの心を持っての毎日、なぜ離婚しない!と突っ込んでいる私が居る。
救いどころのない感じで暗くなった。
電子書籍アタラクシア
2020/01/08 12:55
不思議
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な感覚を持っているなと感じさせる登場人物達。執着したりしなかったりするけど、何かそこがキーワードのような。結婚相手、不倫相手、仕事など。現実にそんなことばっかり考えてたら生活なんて成り立つのかなって感じるところが多々あり、まぁ小説だしって感じです。