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鏡の背面
著者 篠田節子
薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。「先生」こと小野尚子は取り残された薬物中毒の女性と赤ん坊を助けるために死亡。スタッフがあまりにふさわしい最期を悼むなか、警察から衝撃の事実が告げられる。「小野尚子」として死んだ遺体は、まったくの別人だった。スタッフ中富優紀は、ライター山崎知佳とともに、すべての始まり、「1994年」に何が起こったのかを調べ始め、かつて「女」を追っていた記者にたどり着く。老舗出版社の社長令嬢、さる皇族の后候補となったこともある優しく、高潔な「聖母」の正体とは……。一方、指導者を失ったシェルター内では、じわじわと不協和音が……。疑念渦巻く女の園、傑作長編サスペンス。
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鏡の背面
2022/01/12 00:00
鏡の背面
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
施設の聖母、と尊敬され、思慕されてきた女性が、死後、別人と判明。誰が、何故?
誰が、がわかっても、何故、がなかなかわからない。何故他人になりすますのか?施設の仕事は金銭的にも肉体的にも大変なのに、何故いつまでも留まっているのか?そもそも、なりすましなんて可能なのか?
それらが、圧倒的な筆量で迫ってきた。霊的なことをうまく否定しているし、なりすましも可能だった、と思ってしまう。そして、なんだかゾクッとしてしまう。
口は悪いが頼りになる長島の存在が、大きかった。
2021/08/14 18:05
探偵行為は面白い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:再版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人の遺した手記により事件の真相が明らかにストーリーは、よくあるとはいえ、正直どうなのかな?と思う。
手記に至る前段の探偵行為は面白いのですが。