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贖罪 殺人は償えるのか
著者 藤井誠二
少年犯罪を取材してきたノンフィクションライターの著者のもとへ、ある日、水原紘心(仮名)という見知らぬ名前の人物から手紙が届いた。それは何の罪もない人の命を奪った長期受刑者からの手紙だった。水原は著者との文通を通して己の罪と向き合い、問いを投げかける。「償い」「謝罪」「反省」「更生」「贖罪」――。加害者には国家から受ける罰とは別に、それ以上に大切で行わなければならないことがあるのではないか。著者の応答からは、現在の裁判・法制度の問題点も浮かび上がる。さまざまな矛盾と答えのない問いの狭間で、本書は「贖罪」をめぐって二人が考え続けた記録である。
贖罪 殺人は償えるのか
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2024/09/04 16:27
殺人犯からの手紙で紙幅がかなり埋められている構成です。
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人事件を取材するノンフィクションライターの著者に届いた、殺人罪で服役中の受刑者からの手紙の中身が紙幅のかなりを埋めている構成になっている1冊です。
この受刑者が獄中で深く物事を考えている様子が、手紙の内容から伝わります。一方でそれを読む著者は、この受刑者が本当に事件を反省しているのかいないのかの疑問で苦悩しています。私もこの受刑者の反省ぶりは真偽どちらなのか、と読み進めて考えました。ぜひとも多くの方々に当書をお読みいただき、受刑者の反省ぶりの真偽を考えてほしいです。