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49件
ばけもの好む中将
著者 瀬川貴次(著)
十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことになり…。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚の平安冒険譚シリーズ第1巻!
ばけもの好む中将 十三 攫われた姫君
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ばけもの好む中将 1 平安不思議めぐり
2016/01/30 10:34
完成された一冊
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪花菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬川 貴次さんの本は初めて読んだのですが、個人的にはかなり面白かったです。
題名のインパクトから気になって読んでみたのですが、アタリでしたね。
まず文章自体が読みやすい。特別、技巧に凝ったものではないのですがサクサク読めます。かといって描写が薄いと思うこともない。
会話の掛け合いは時に吹き出すほど面白かったです。
そしてなんといっても、キャラクターが魅力的です。
『ばけもの』を好むという、こと平安時代ではやばい趣味を持つ中将様と、彼に巻き込まれてしまう青年・宗孝。宗孝の個性豊かな姉たち――など。
一人一人がそれぞれの魅力を持っています。
舞台である『平安時代』というとイマイチぱっとしない印象を持っていたんですが、この物語を読み出してからは陰りを宿しつつも美しいこの時代に、とても惹かれるようになりました。
なお平安時代に関する知識は無くても全く支障はないですが、少しくらいあればより楽しめると思います。
むしろ興味を持つきっかけになるかも。
ハマればかなり好きになれるシリーズだと思います。
試しに読んでみてはいかがでしょうか?
ばけもの好む中将 4 踊る大菩薩寺院
2015/09/13 03:58
まさに旬!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はっちゃん! - この投稿者のレビュー一覧を見る
壱から始まり、4冊目に突入したこのシリーズ。
まさに、水を得た魚のように面白さがアップしています。
中将よりも、その中将に引っ張りまわされる、13人もの姉のいるお供?の宗孝と、その姉たちの個性豊かな人物像がおもしろおかしく、次はどんなお姉さまが?と期待してしまいますし、今回は中将自身の変人ぶりも拍車がかかっていて、面白かったと、読みながら大笑いしてしまいました。
もう、五がどうなるのか、楽しみで仕方ありません。
2024/11/14 15:55
待望の電子書籍化!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年前に本書と続編「姑獲鳥と牛鬼」を図書館で借りてからこのシリーズにハマっている。
参巻以降は紙本購入で読んでいたが、この度ようやく電子書籍化されたので2巻同時購入!
平安時代が舞台で物の怪モノ、読み始めは今昔物語みたいと思っていたが、ちょっと趣が違った。
ばけもの好む中将宜能と共に、仕方なく物の怪事件の謎に挑む右兵衛佐宗孝。
宗孝と異母姉たちの物語か面白い。そして気弱そうな宗孝の今後の成長も楽しみ。
度々出てくる伊勢物語、あらためて読み直したくなった。