ばけもの好む中将 平安不思議めぐり
著者 瀬川貴次
十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪...
ばけもの好む中将 平安不思議めぐり
商品説明
十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことになり…。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚の平安冒険譚シリーズ第1巻!
目次
- 一 仁寿殿の怪/二 角三つ生いたる鬼女/三 葵祭の夜/四 鵲の橋/あとがき
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書店員レビュー
御所に鬼が出たという噂が・・・
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
御所に鬼が出たという噂が、まことしやかに流れていた。頃、中流貴族の宗孝が仲間たちと度胸だめしで行ってみるとそこには『ばけもの好む中将』というあだ名がある宣能もいた。そして二人は…
日常ミステリーですが平安時代の、日常ミステリーなのです。
雅な舞台、人物、雰囲気…平安に置き換えただけでこんなにも違った印象になるのが、不・思・議…ミステリーというのもアレなので『怪異』の方が良いですか?ね?
平安の頃は、魑魅魍魎がはびこっていたので話も盛り上がります。
十二人もの姉がいる以外 パッとしない宗孝と変なあだ名はあるけど名門貴族でイケメンな宣能二人のコンビがくりひろげる『日常怪異』を解く姿読んでみて欲しいです。
(イヤイヤながら付き合ってしまう事になる宗孝に同情しちゃうゾ!!!)
文庫 阿部
怪異なんてまっぴらごめん!
ジュンク堂書店福岡店さん
ついさっき誰かが殺されたかのように鮮血したたる仁寿殿。
角三つ生いたる鬼女あらわる森。
異形の顔をした方相氏の集団。
人とは異なる目をもって字を眺める少女・・・。
平安の夜は暗い。
そこに人の心の闇が加わったとき、怪異は産声をあげる。
怪異なんてまっぴらごめん!のごくごく平凡な中流貴族(※姉が十二人もいるという点はのぞく)の宗孝が気に入られてしまったのは、怪異は愛でるもの!と声高らかに宣言する変人名高き名門貴族、宣能だった。
出逢ってしまったが運の尽き!
彼らの怪異めぐりにつきあえば、ひとのこころがみえてくる。
文庫担当 Y
完成された一冊
2016/01/30 10:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪花菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬川 貴次さんの本は初めて読んだのですが、個人的にはかなり面白かったです。
題名のインパクトから気になって読んでみたのですが、アタリでしたね。
まず文章自体が読みやすい。特別、技巧に凝ったものではないのですがサクサク読めます。かといって描写が薄いと思うこともない。
会話の掛け合いは時に吹き出すほど面白かったです。
そしてなんといっても、キャラクターが魅力的です。
『ばけもの』を好むという、こと平安時代ではやばい趣味を持つ中将様と、彼に巻き込まれてしまう青年・宗孝。宗孝の個性豊かな姉たち――など。
一人一人がそれぞれの魅力を持っています。
舞台である『平安時代』というとイマイチぱっとしない印象を持っていたんですが、この物語を読み出してからは陰りを宿しつつも美しいこの時代に、とても惹かれるようになりました。
なお平安時代に関する知識は無くても全く支障はないですが、少しくらいあればより楽しめると思います。
むしろ興味を持つきっかけになるかも。
ハマればかなり好きになれるシリーズだと思います。
試しに読んでみてはいかがでしょうか?
待望の電子書籍化!
2024/11/14 15:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年前に本書と続編「姑獲鳥と牛鬼」を図書館で借りてからこのシリーズにハマっている。
参巻以降は紙本購入で読んでいたが、この度ようやく電子書籍化されたので2巻同時購入!
平安時代が舞台で物の怪モノ、読み始めは今昔物語みたいと思っていたが、ちょっと趣が違った。
ばけもの好む中将宜能と共に、仕方なく物の怪事件の謎に挑む右兵衛佐宗孝。
宗孝と異母姉たちの物語か面白い。そして気弱そうな宗孝の今後の成長も楽しみ。
度々出てくる伊勢物語、あらためて読み直したくなった。
オススメです!
2020/12/17 19:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:古墳ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて瀬川貴次の本を読みました。
まず一番に伝えたいことはとにかく読みやすいことです。
題名とカバーから分かるように平安時代を背景としていますが、全て超現代語で訳されていてわかりやすいです。平安時代ってこんな暮らしをしていたんだ!と新たな発見ができるのでむしろ歴史が苦手な方に読んでいただきたいです。
また物語の展開も上手く、ポンポン進んでいき、量がそこまで多くないので本を読むことが苦手な方にもオススメできます。
この本は主人公が周りの人に巻き込まれながら物語が進んでいくので主人公が少し不憫なのですがそこのところも注目ポイントです!
平安(あやかしが全く出てこない)奇譚。
2020/04/17 14:44
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投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
“ばけもの好む”くえないイケメン中将と、そのご探索に振り回されるのほほんとした末っ子男子。
なんと腹違いの十二人の姉が居て、其々が仲が良かったり悪かったり、でもみんな末っ子は可愛い!
ので邪気なく育ってますが、一度肝が据わると中々オトコマエ。
現在出版は8巻まで、進展はジワジワとしていますが、じれったくはありません…たぶん。笑
恋や権謀術数にまきこまれながらも、ふたりの掛合いが楽しいお話です。
続刊も楽しみ
2019/07/20 23:19
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気なく購入しましたが、予想以上にとてもおもしろかったです。
12人の姉がいる中級貴族という宗孝のキャラ設定がなんだか弱い気がしていましたが、読み進めていくと宗孝の人の良さや怪異にビビりつつも男気のある行動をするところをすっかり気に入っていました。
加えて宣能は勿論、個性的な宗孝の姉たちも良い味を出しています。
平安時代に詳しくなくても、文体が難しくないので気負わず楽しく読める作品です。
続刊もあるので、この夏休みに読破したいと思います。
スーパーファンタジー文庫以来
2015/08/26 22:49
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
スーパーファンタジー文庫時代からお世話になっている瀬川貴次作品。相変わらず振り回す人と振り回される人の掛け合いが楽しい。ずいぶん間が空いて久しぶりに「平安もの」を読み、独特の読み仮名にくすぐったい気持ちになりながら浸っている。
宗孝と宣能
2015/10/18 18:42
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投稿者:meron - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人のかけ合いがおもしろい。
望んでいる訳ではないのに、宣能に気に入られてしまう宗孝。
ばけものは嫌いなのに、ばけものに逢うために付き合わされるはめになるという、本人とってはとんでもないことでも、読み手としてはおかしくて仕方がない。
12人の姉が様々な形で関わってくるのもおもしろい。
なかなか楽しい
2017/02/06 22:50
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく読んだ作品だったがなかなか面白かった拾い物の一冊。ちょっとクライマックスの流れが弱い気した。
次回に期待
2015/09/30 23:14
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投稿者:PPM - この投稿者のレビュー一覧を見る
こちらの作品は、個人的には普通な感じでした。
人に薦めて回りたいほど面白いわけではないけれど、がっかりする訳でもない。
でも、この作者の作品、何作か読んでますが、どれも、2巻、3巻と進むにつれどんどん面白くなっていったので、この作品もそうかもしれません。
2巻目に期待大、です。