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時計仕掛けの歪んだ罠
スウェーデン売上1位の傑作犯罪サスペンス。
15歳の少女3人の連続失踪事件を追うベリエル。目撃の通報を受けて急行するも、3度とも現場はもぬけの殻で、彼は苛立ちを募らせていた。事を荒立てたくない上司の警告をよそに、殺人事件だと確信し捜査に執念を見せるベリエルはやがて、それぞれの現場写真に映る不審な女に目をつける。緊迫の攻防、息を呑む逆転劇、衝撃の真相……。ここまで目を見張る取り調べシーンがかつてあっただろうか。ページをめくる手が止まらない、スウェーデンNo.1ベストセラーの傑作犯罪サスペンス!(2020年7月発行作品)
時計仕掛けの歪んだ罠
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紙の本時計仕掛けの歪んだ罠
2020/09/21 14:03
時計と黒い靴下。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はただの連続誘拐犯を追う警察小説、ではない。
物語は行方不明となっている少女が目撃されたという通報を受けた警察が現場に駆け付ける場面から始まる。
その現場で発見された不可解な事実や、何故か主人公だけが知る情報、そして随所に挿話される二人の少年の物語。
それらの謎が明かされないまま物語は驚愕の第二部へと向かう。
この第二部が本作のターニングポイントでもあり、物語の本当の幕開けとなっている。
その幕開けに至るまでの描き方や構成の巧さが本当に素晴らしい。
第二部ではとある人物の尋問シーンが描かれているのだが、そこで物語の本当の顔が明らかとなり、
そこでの緊迫感や二転三転する真相に読む手を止めることができなかった。
続く第三部・第四部でも二転三転する展開や、五里霧中かつ四面楚歌の状況下の中で何としても真相に辿り着かなければならない焦燥感など
ミステリーやサスペンスに求める要素が全て詰まっていた。
序盤から緻密に張り巡らされた伏線が回収されていく展開や謎が謎を呼ぶエンタメ要素だけでなく、
人間の持つ醜さや歪んでしまった倫理観なども容赦なく描写しており、その部分も個人的には好みだった。
また本作のユニークな点はアイテムの使い方にも見られる。
題名にもなっている時計が重要な役割を担うのはもちろんのこと、黒い靴下がとても印象に残った。
黒い靴下がここまで強烈なインパクトを残す作品は他に類を見ないだろう。
一刻も早く続編を読みたい・・。
紙の本時計仕掛けの歪んだ罠
2022/05/08 09:25
思いもかけない展開
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家さん。北欧ミステリはあまり読んだことがないので、前半読みづらいかなあ、と思いながら読んでいたら、途中から一気にひきこまれました。思いもかけない展開の連続。尋問場面には息をのみました。そして、ラスト・・・怖い。が、続きが気になるので、続編も読みます。
電子書籍時計仕掛けの歪んだ罠
2021/11/28 07:53
尋問場面
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半の尋問の場面はすごいですね。手に汗握ります。この小説のキーワードは、ズバリ黒い靴下です。もちろん、時計もそうですが……。ただ、動機はあまり納得はいかなかったですね……
紙の本時計仕掛けの歪んだ罠
2021/03/13 16:23
エンディングもミステリー?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BenchAndBook - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンディングはシリーズものにありがちなパターンだが、もう少し黒幕や巨悪の影をチラつかせてもよかったのでは?と思った。少しストレスのある終わり方だった。しかし取調べシーンやする側、される側の逆転。精神病ケアの一環か?とも思わされたくらいに急転し、どうなってるの?だった。進展が目まぐるしく変わり、ゴールが見えたり遠ざかったり、面白く読み進めた。ただ子供時代の関係者による事件の設定は少し無理があるとも思う。その意味でも今少しエンディングで暗示や示唆があってもと思う。