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1件
バスタブで暮らす
22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める。
「人間は、テンションが高すぎる」ーー
磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。できれば二十歳で死にたい……。
オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。
逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。
けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。
「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
バスタブで暮らす
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バスタブで暮らす
2023/12/04 01:27
微差
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとだけイメージしていたものとは違ったかな。
テーマは想像通りで
「生きにくい人への応援ストーリー」という感じ。
実際メッセージは力強いし、応援された気持ちになれる。
ただ実際の死者もいる出来事(震災や戦争)を取り入れるには
ファンタジー要素が強いなぁという印象。
真摯に、と言えばこの作品も十分真摯な態度ではあるのかもしれないけれど、
現実に傷を負わせたような出来事を扱うなら、
あまり内容をファンタジーに振らないでほしい、というのが個人的な考え。