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1937南京攻略戦の真実(小学館文庫)
著者 編著:東中野修道
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ついに南京「虐殺」論争に終止符か!? 「町尻部隊編 第六師団 転戦実話 南京編」には、南京攻略戦にかかわった第六師団兵士のうち423名の「全て陣中の作」である当時の手記が収められていた。苦しい行軍につぐ行軍、中国軍との激しい戦闘、斃れる戦友や軍馬への想い、市民や捕虜との交流まで、全て当時書かれていた南京攻略戦の貴重な資料だ。大虐殺はあったのか否か。戦後「悪逆非道の軍隊」と刻印を押された兵士たちの「魂の叫び」に耳を傾けて欲しい。
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1937南京攻略戦の真実(小学館文庫)
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1937南京攻略戦の真実
2003/08/29 17:11
南京戦、もうひとつの証言集
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、南京攻略戦に参加した日本陸軍第六師団の将兵によって書かれた文集である。靖国神社に所蔵されていたものを著者の東中野氏が発見し、編集したのである。テーマごとに分類され、東中野氏の解説もついていて、よくまとめられている。。軍隊生活、行軍中や戦闘でのエピソードなどが書かれているのである。
そこには、南京までの難行軍の様子や中国現地人との交流など、印象に残る逸話がたくさんある。負傷した軍馬との別れは涙を誘う話である。
また、意外にも中国現地人が日本軍に好意的だった様子も十分にうかがえる。当時は治安状況が悪く、素行不良の中国兵よりも、規律正しい日本軍を現地人が頼りにしたのだ。「日本軍が来たから、もう安心」という現地人の反応は、日本軍の誇りとすべきものだろう。
日本軍は中国で虐殺や略奪、暴行など不法行為ばかりを働いていた、といった誤った認識が広がっているが、現実は必ずしもそうではなかったという証拠である。
本文集は、南京戦後まもなく書かれ、第六師団参謀長がまとめたものである。書かれた時期から、記録を残した将兵の記憶違いもあまりないと考えられ、史料価値の高いものである。
ただ、多くの人に読んでもらうために書かれたものではないようだ。そのため、読み物としてグイグイと読者を引き込んでいくような面白さには欠ける。それはやむをえないところだろう。
本書の記述をもって、南京戦に参加した日本軍の行動のすべて、とはもちろん言えない。あくまでも一部だからである。だから、「南京虐殺はなかった」ということにはならない。ただ、当時の行軍や戦闘の様子の一端を知る上では価値があるものである。
本書は、「日本軍は中国大陸で悪行の限りを尽くした」などと考えている人ほど読んでみるべき書だと言える。
1937南京攻略戦の真実
2006/02/24 10:55
やや残念
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夢食う獏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
情に厚く、責任感も強い。
そばにいたら、さぞ頼もしく感じられるだろう。
そういう男たちの姿が垣間見られます。
それだけを紹介してほしかった。
本書の場合、「南京大虐殺はなかった」との編著者の自説を補強する材料として取り扱われてしまっている点が残念です。
極東国際軍事裁判において彼らに着せられた汚名を雪ぐという編著者の強い思いがあるとしても。