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6件
喫茶おじさん
著者 原田ひ香
人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。
松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!
喫茶おじさん
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2025/02/16 21:02
1年間かけて
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何もわかっていないんだな。と言われることほど、自分自身のことがわかっていない男の人。喫茶店をまわりながら、どうなるのか興味深いものがある。なんか、いい感じである。
2024/08/07 05:00
夫婦と親子の在り方
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
バツイチ 無職 離婚危機 57歳 松尾純一郎が純喫茶を巡りながら自分の人生を考える
1月から1か月ごとに章になっていて読みやすい
純一郎はけっして横暴な悪い夫ではないと思う。
少しづつのすれ違いが夫婦の亀裂を生んでいく
「あなたは何もわかっていない」とは何だったのか
人生について考えてしまう
喫茶おじさん
2024/04/19 09:19
思わず自分を見ているのかな
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投稿者:ポッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品を読んでいくうちに、主人公の何気ない行動、考え方が自己中心的ではないのですが、身近な人への配慮がどうなのかなあと、思わず自分自身と照らし合わしてみました。ただ、最後には自分自身の道を進んで行くんだなあと感じました。