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トキワ荘の遺伝子 -北見けんいちが語る巨匠たちの横顔-
著者 北見けんいち(著) , 小田豊二(聞き書き)
漫画史の空白、スタジオゼロとは?
トキワ荘に集った、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石森章太郎、つのだじろう、赤塚不二夫たちが、1963年に設立したアニメ・漫画の制作会社「スタジオゼロ」。また、そのころ急成長する漫画界では、ちばてつややさいとう・たかをなどが活躍し、出版社の編集者たちもマンガに情熱を燃やしていた。
赤塚不二夫のアシスタントであった『釣りバカ日誌』の作者・北見けんいち氏が、
彼らとの交流を一人一人振り返る……
また、作者のマンガ家になるまでの道のり、『釣りバカ日誌』誕生秘話を、当時の編集者たちとの想い出も含め語る。
トキワ荘の遺伝子 -北見けんいちが語る巨匠たちの横顔-
05/31まで通常2,178円
税込 1,525 円 13ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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トキワ荘の遺伝子 北見けんいちが語る巨匠たちの横顔
2024/05/17 07:06
今や伝説になった「トキワ荘」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の著者北見けんいちさんのよる
表紙イラストの10人の人物名をすべて答えられた人は
よほどの漫画通といえる。
下段に並んだ5人ならもしかしたら答えられるかもしれない。
「トキワ荘」という伝説の漫画家たちの梁山泊を作ったメンバーの面々だから。
左から藤子・F・不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄A、
そして、当時「トキワ荘」の住人ではなかったが足しげく通ったつのだじろう。
赤塚不二夫を中央に描いたのは、
北見さんが彼らと出会うきっかけとなったのが赤塚さんのアシスタントだったから。
つまり、もし北見さんが赤塚さんのアシスタントになっていなかったら、
書名である『トキワ荘の遺伝子』と接することも、また自身がその遺伝子を繋いていくこともなかっただろう。
北見けんいちさんはあの人気作「釣りバカ日誌」(原作・やまさき十三)を描く漫画家。
それでいて、赤塚さんのアシスタントになった頃は
「トキワ荘」も石森さんや藤子不二雄さんの名前すら知らなかったという強者。
時代は漫画雑誌が週刊誌化され、「トキワ荘」のメンバーも大忙しとなった頃で
アニメ制作会社「スタジオゼロ」を設立、
そんな熱気あふれる現場にいた北見さんならではの交遊録が
インタビュー形式でまとめられたのが本書。
「トキワ荘」のメンバーだけでなく、
ちばてつやさんやさいとう・たかをさんとの交友、
それと編集者の熱くて笑えるエピソードもあって
マンガファンにはたまらない一冊になっている。