電子書籍
耀帝後宮異史
血染めの廃妃、後宮に帰還す――。
「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」
花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。
そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。
廃妃は再び玉座に昇る 耀帝後宮異史
06/27まで通常748円
税込 524 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2020/07/16 02:22
重い
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kanako - この投稿者のレビュー一覧を見る
中々にひどい設定でした。
続編ありそうですね。
暗いし重いけど先が気になる。そんな作品でした。
面白いんですが、地名やら言葉やらが見慣れない漢字が多く、中華風なので読みも通常の言葉ではないものが多くてルビが無いと全く読めないし、一回ルビあるくらいじゃあ覚えられなくて難儀しました笑
2020/07/07 16:34
続く?
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやー結構辛い話でしたね。
てか、先帝やばすぎるでしょ。
ある意味ずっと拷問して楽しんでたってことですよね。
もう復讐とか懲罰ではなくただただ楽しんで切り刻んでたって、先帝こそ処罰されてもおかしくないと思うんですがね・・・。
紙の本廃妃は再び玉座に昇る
2021/11/22 01:47
いろいろな意味で重くて読みづらいけど、続きが気になる
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪逆非道な皇太后の姪として何も知らず可愛がられていた主人公は、恋した人が皇帝となりその妃として嫁いだ日に叔母の凶行を知らされ一族郎党処刑されるが、異能に目覚めた彼女だけ死ねない体になってしまったため廃妃として都を追われていた。
都に悪鬼が蔓延るようになったため、それに対抗し解決する力として彼女の異能をアテにされ、新帝に脅される形で彼女への怨恨憎悪が渦巻く皇宮へ連れ戻される話。
いろんな意味で読んでいてしんどくて、でも真相が知りたくて時間かけて読んだ。
これ、続き出るんだよね?
出なかったら困るが。
主人公が先帝から受けた仕打ちがあまりにもむごい。
完全に常軌を逸している。怨み辛みという妄執が人を悪鬼に変えるんだとしても、ここまで非道なことをされた主人公もそう多くないだろうなって気がする。
まして相手に恋をしていて裏切られて。
それだけの怨みを数多の人から向けられて、人々を怨むのではなく、もう終わらせてほしい、という願望が本当に読んでてきつい。
実際死ぬことが彼女の救いだと思うけど、ラストの現皇帝の言葉と決断もそれはそれで悪くないんだよな……。
叔母凶后は怨まれて当然だけど、先帝にも報いを求めてしまいたいわ。
話の展開(というか主に過去の怨み辛み)が重すぎてそれも読むのがしんどかったんだけど、なによりも中華風の世界観を出すためか、常用ではない難読漢字が多用されまくっててすごく読みづらかった。
十二国記くらい独特の漢字の使い方してるわ。
紙の本廃妃は青き深淵に微睡む
2022/11/28 12:23
面白いけどハッピーエンドがみえない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪逆の限りをつくした叔母凶后に溺愛されていたために夫に復讐され、不老不死のまま廃妃となった美凰の物語2巻目。
懐妊した妃が石を産んだという奇妙な出来事が後宮で相次ぎ、同時に穀倉地帯に蝗害が発生して皇帝自ら出かけなくてはならなくなったため、再び皇太后として後宮に戻った美凰。
復活を計る凶后の使い魔達の陰謀に立ち向かう話。
一巻の時も思ったけど、美凰の救いは死ぬことにしかないと思うんだけどなぁ。
人としての幸福を得てほしいという外野の願いで不老不死のまま自分の罪と向き合って滅私奉公を強いるの、普通に傲慢で業が深い。
話はよくできていてミスリードも上手く、展開が予想できないので読んでいて面白いが、中華風の雰囲気作りかとにかく読みづらい漢字が多くて読み進めるのに難儀する。
そして主役二人にいまいち共感できないのがつらい。
同情はできるんだけど。ただ、美しい言葉だが使い所が難しい語彙として覚えていた「幽明境を異にする」が何の違和感もなく使われていて無駄にテンション上がってしまった。
あの一文をあんなに楽しんだのは私くらいだと思うけど、あの言葉を選んでくれた作者には感謝したい。