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21件
のぼうの城
著者 和田竜
2012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作! 戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城(おしじょう)を包囲 する。 忍城の軍勢はわずか500人、そして城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。 従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。 新しい英傑像を提示した、大ベストセラーの戦国エンターテインメント小説! 映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。
のぼうの城 オリジナル脚本完全版
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のぼうの城 下
2011/05/02 06:44
上巻に続き下巻。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻に続き下巻。
物語は上巻の最後で、石田三成との全面戦争に突入。圧倒的な戦力差をどのように切り抜けて行くかがポイントです。
緒戦は各戦線で、ひとくせもふたくせもある部下のすばらしい働きにより、切り抜けることができたものの、最大の難関が待っています。
「水攻め」
備中高松城の攻略戦で秀吉が使ったものを、今度はその部下である弟子でもある三成が行うのです。
歴史上、この水攻めの大失敗は三成のその後のキャリアと運命に多大な影響を与えました。しかし、小説である本書では、その失敗に導いたのは「のぼう様」こと長親の策略によると、示唆しているのです。
歴史の真実は分からないものの、小説としてはよくできています。
本書は、いろいろな登場人物の視点から描かれています。しかし、本人の視点が全く欠けているため、状況や語っている人物の偏った評価から話を理解して行くことになります。
ミステリアスな人物は最後まで自分の視点を使っていません。
こういう描き方で主人公を描く作品は、いくつか読みましたが、主人公の性格がポイントとなる本作品では読ませるものにより考えさせるという効果があります。
考えながら読む割には、ストーリー展開が速く、一気に読める作品でした。
龍.
2020/05/13 01:28
男の決断にしびれた!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile'S club - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代には桶狭間の戦いに代表されるようにジャイアントキリングが多々起こった。その頂点だと思っているのが成田長親である。
まずは、彼や彼を取り巻く人たちの人となりを全編でしっかりとつかんでいただきたい。そうすれば、後編の戦闘シーンやクライマックスがより一層面白く感じます。
のぼうの城 下
2021/06/20 11:20
主人公の考えの深さがすごい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:三河っ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
のぼう様の水攻め破りのロジックに驚きました。人のつながりを大切にすることの大切さが伝わってくる一冊です。