- みんなの評価
4件
育てられない母親たち
著者 石井光太
ニュースで虐待死事件が報じられるたびに、人々は親の鬼畜ぶりに怒り、児童相談所や教育委員会、学校の手落ちを批判する。しかし私たちは、児童虐待に4種類あることすら知らない。なぜ「虐待」や「育児困難」は増えるのか。どうすれば子どもたちを救えるのか。市井の人々のドラマを描きつづける著者が、リアルな事案24例を多面的に掘り下げ、社会病理の構造を浮き彫りにする。
育てられない母親たち
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
育てられない母親たち
2020/05/14 00:16
怖い内容あり
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
虐待事件を犯す母親を、一概に責める風潮はいかがなものか。著者はそんな気持ちを持ち、当書を著しました。
様々なケースを取り上げています。中には、読んでいて思わず目をそらしたくなるようなひどい虐待(虐待する母親が、子どもの頃親に受けた壮絶な虐待)の表現が、かなり怖くて辛いです。過激な表現が苦手な方は、無理に読まないのが賢明です。
育てられない母親たち
2023/12/09 11:45
育児
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
虐待や育児困難について、いろいろな角度から解説されて、よかったです。母親の問題だけでなく、興味深く読むことができました。
2020/04/21 04:06
隣人がもしこのような人なら、どう考え行動するか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:み - この投稿者のレビュー一覧を見る
石井光太さんの本で以前読んだ「鬼畜の家」「43回の殺意」などでは、虐待した側の背景や親の代まで辿り、どのように事件が起こりどう感じているのか細かく取材されている。今回の本では一人一人を事細かく調べて伝えるというよりも、児童虐待はどのような要因があるのかを様々なケースで紹介している。それ故に急足感はあるが内容は重い。妊娠依存症や虐待によって起こるセクシャルマイノリティーの変化など初めて知る事もあった。
あとがきにもあるけれど、善し悪しを端的に判断するのでなく様々な要素を想像し、困っている人や孤立した人に声をかける意識が大事だと思った。