- みんなの評価
8件
さんかく
著者 千早茜
「おいしいね」を分け合える,そんな人に、出会ってしまった。古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。理由は“食の趣味”が合うから。ただそれだけ。なのに、恋人の華には言えなくて……。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。夕香の“まかないが”が忘れられない営業職の正和。食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。一人で立っているはずだった。二人になると、寂しさに気づいてしまう。三人が過ごした季節の先に待つものとはー。
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さんかく
2019/11/30 10:10
男はどちらを選ぶか
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男女の関係はないが、同居して食事を共にする生活。恋人同士だが、互いを束縛せず自由のある生活。所詮人間は身勝手な生き物で、居心地のいいほうへと流されていく。でも、男と女の違いは心か体かの癒され方かもしれない。
2024/09/07 23:19
いろんな食べ物が美味しそう
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
食の好みが合う二人。
ふとしたことで距離感が縮まる。
高村さんの声かけで、深い考えもなく同居というか間借りを始める伊東くん。
一緒においしいものを食べる楽しさにハマっていく。
高村さんも作った料理を伊東くんが喜んで食べてくれることに喜びを見出すようになる。
でも、伊東くんには彼女がいる。
大学院生の幸ちゃんは研究に忙しいようだが、それがどういうものなのか伊東くんはよく知らないし、踏み込まないようにもしている。
ある時、幸ちゃんに高村さんとの同居生活が知られてしまう。
そこから、大きく動いていく三人の気持ち。
物語は三人のいずれかの一人称で語られる食べ物にまつわる短編で構成されている。
読み手の年齢、性別、社会的状況などで読後感は異なると思う。
そこが興味深く、いろいろな人の感想を聴いてみたいし、語り合いたいと思える作品。
さんかく
2020/04/26 19:48
京町屋での暮らし
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京町屋で同居を始めた元バイト先の先輩(夕香)後輩(正和)。
恋愛感情はなし。でも、一緒に暮らしてると気持ちは寄り添うよね。
料理上手でつかず離れずの対応が心地いい夕香との生活を彼女に言えない正和。
彼女は大学で研究してる子で、料理や掃除をしてる時間があるなら研究したいって子。
正反対のタイプの女性の間でふらふらする正和。どっちつかずだと、どっちも失うよ・・・そして、バレるって!
女性二人はそれぞれちょっと欠けた所があるけど、自分の足でしっかり立ってるカッコイイ女性です。