- みんなの評価
3件
とりどりみどり
著者 西條奈加
万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。
時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。
万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。
かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。
遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。
とりどりみどり
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/10/22 19:47
西條奈加氏の時代小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供が主人公の時代小説です。
主人公の鷺之介(11)が縦横無尽の活躍をするのかと思いきや三人の姉に翻弄されっぱなし。個性のかなり強い三人の姉たちを見ている鷺之介はかなり老成している。なんだかな。大金持ちのお坊ちゃんだがちっとも嫌みが無いのが不思議です。こういう展開が待っているのか、と思える小説です。
とりどりみどり
2024/01/14 13:24
型破りでも
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
大店・飛鷹屋はほとんど家に居着かない父親と母親違いの五人兄妹という家族構成。
個性豊かな三人のお姉ちゃんたちに日々振り回される末っ子の鷺之助。
その鷺之助の出生は…
穏やかな物腰のお兄ちゃん、長女の生みの母のお重さんがいい味出してる。
懐の深いお父さん、そんな夫に思うところが会ったらしい亡きお母さん。
いろいろあるけど、しっかり家族。
型破りだが、これこそ彼ららしいのだろう。
いつか行われるだろうお父さんとお兄ちゃん、そして成長した鷺之助による座談会、楽しそうだな(笑)
2025/02/02 02:46
11才ってホント?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
鷺之介が、11歳とは思えない大人びていて。昔の11才ってこんな感じですかね。時代物のミステリーとして、良かったです、始まりが、引き込む感じで、一気読みでした。母の墓参で、鷺之介は、櫛を発見。その櫛は亡き母が姉たちに与えたものと同じ!