電子書籍
熱血弁護士・日下文雄
著者 和久峻三
絶滅したかと思われたペストが突如発生!院内にペスト菌をばらまいたとされる被告人は医師・浜谷。無実を訴える彼の弁護人は若き日下文雄。なぜ浜谷だけが予防接種をし、自宅にペスト菌の培養液を置いていたのか?逆転また逆転の末に顕われる真犯人とは!?
逆転法廷
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2008/03/17 23:31
実録! 手形訴訟
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももんじゃ05号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 本書を知ったのは、この本に書かれていたからである。そう、捜査(推理小説)だからたって、刑事訴訟じゃないのである、主題は民事訴訟である(詐欺事件なので刑事も関係あり、警察も出てくるが)。
著者は、知っている人は知っていると思うが、弁護士さんである。だから、ここらの法律の話は正確である。
2 事件は、京都の老舗お香屋さん(株式会社)のボンボン(専務取締役)が、競馬のための金欲しさに自社の手形をちょろまかし、これを金融屋に流してしまったことから起こる。
この手形債務が、当該会社ではとても払えない量。そこで、父親である社長が、出入りのコンサルタントと一計を案じたことから話がややこしくなってきた…。それではと、満を持して主人公の弁護士の登場である。
弁護士先生はいろいろ手を尽くす、手形の満期はじりじり迫る、不渡り出したら倒産である。一方、これを妨害しようとする輩も現れる。社長は困り、捜査は進まず、金貸し、詐欺師に、ヤクザも動く、そして、ついに人も死ぬ。話はだんだん佳境に入っていくのである。
3 最近、手形をそんなに使わなくなってきたが(使う人は使うが)、この手形、便利なのだが(手元に現金を持っていなくてもよい等)、その便利さの反面危険もある。その危険性が現れた話。
普段の生活からはなじみがない話なので、若干とっつきにくいかもしれないが、特に法学部の学生の人とかだったら、手形訴訟で何をしなければならないか、また、裁判における手続きの流れもわかってその面からも面白いかと思う。
なお、出てくる法律は古い。民訴も旧民訴、会社法じゃなくて旧商法である。
4 法律は、かわいそうな人を守るものではなく、法律を守った人を守るものである。桑原桑原。
電子書籍失踪宣告
2021/06/01 14:31
失踪への憧れ
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
7年間所在・生死の分からない者を「死亡」とみなす、家庭裁判所の審判が物語の鍵になっています。監視の行き届いた社会の中では、自らの存在を消し去ることにスリルを感じてしまうのかもしれません。