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52件
「成瀬」シリーズ
著者 宮島未奈
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
成瀬は信じた道をいく
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成瀬は天下を取りにいく
2024/03/24 13:13
面白かったです。
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラッキーガール月子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になっていた本、気になっていたので購入致しました。始まりの一文から、既に世界観が始まっていて、一気に読み切りました。とても笑えて、面白かったです。
成瀬は天下を取りにいく
2024/04/30 14:05
この娘にしびれる、あこがれるー!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りんちゃん0715 - この投稿者のレビュー一覧を見る
爆笑問題のラジオでこの作品が大賞をとると聞いて興味を持ち、
実際に本屋大賞2024で受賞していたので早速読んでみた。
冒頭から成瀬に引き込まれ、一気に読み終わり、すぐに次巻も購入するほどおもしろい内容だった。成瀬以外の登場人物もとても好きです。
個人的に主人公目線でなく、周りの人の目線から主人公が語られてるのが好きなので、そういう構成になっているところもとても良かった。
主人公はいわゆる、完璧な人間。
ただ、本人は自分のやりたいことを愚直に真剣に取り組んだ集大成であり、
そこが好感が持てるとともに、自分はそのようになれなかった反省も感じさせられる。
とはいえ、成瀬の生き方を見習い、出来ることを真剣に取り組み続け、
自分に正直で周りに影響を与えられる人物を目指したいと思わせてくれる、良書。
地元愛がとても強く、物語の軸になっているところも読みやすい点である。
滋賀の人だったら、もっとおもしろいんだろうなという点が、少し残念。
成瀬は天下を取りにいく
2024/04/17 07:15
本屋大賞受賞おめでとうございます
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日第21回となる本屋大賞が発表されました。(2024年)
受賞したのは、宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。
書店員さんが選ぶ賞だけあって、今書店の店頭では熱くなっています。
本のタイトルをもじれば、
「宮島未奈は(この本で)天下を取りにいく」といったところでしょう。
この本の冒頭を飾る短編「ありがとう西武大津店」は、
第20回「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞(2021年)しています。
ここに登場する成瀬あかりという中学2年生の、ちょっと個性的な女の子と、
滋賀県大津という割と地味な土地を舞台にした6つの短編で
この『成瀬は天下を取りにいく』は出来上がっているのですから、
連作短編集ともいえますが、小気味いい長編小説として読むのもありだと思います。
中学2年の成瀬が、6つめの作品「ときめき江州音頭」で大学受験前の
高校三年になっているのですから。
この作品は、ひとえに成瀬の個性で読ませているといってもいい。
何しろ「200歳まで生きる」とか大津から西武百貨店が撤退したあと
自分で大津に百貨店をつくると宣言するような女の子ですから。
もし、心が弱ったそんな時に、この本を読むと、
おそらく元気がもらえるのではないでしょうか。
何故なら、成瀬のように人とちがっていても平気な女の子だっているのですから。
きっと、この作品はコロナ禍がおさまったこの時代の青春小説として
名前が残るにちがいない。
最初の作品のタイトルをもじれば、
「ありがとう成瀬あかり(宮島未奈さん)」といいたくなります。