- みんなの評価
1件
共犯者
著者 松本清張
銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。
共犯者
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
共犯者 改版
2015/11/19 10:36
人間の負の側面を捉えた傑作短編。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
松本清張の短編は全体を通して暗い雰囲気が漂い、多くの場合は主人公は不幸な結末を迎えることが多い気がする。しかし、人間の負の本質や深い暗い内面を鋭く捉え、克明に描写している点が最大の魅力であろう。この「共犯者」もこれらの特徴を備えた、読み応えのある作品だった。