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2件
蓼喰う虫
著者 谷崎潤一郎 (著)
全てにおいて完璧だと思って結婚した女なのに、なぜ妻という立場になると、欲情しなくなるのだろう……。セックスレスが原因で不和に陥った一組の夫婦。夫は勝手気儘に娼婦を漁り、片や妻は夫公認の間男の元へと足繁く通う日々を送る。関係はもはや破綻しているのに、子供のことを考えると離婚に踏み切れない。夫婦を夫婦たらしめるものは一体何か。著者の私生活を反映した問題作。
蓼喰う虫
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2025/01/30 05:36
不倫の黙認
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻の不倫を黙認し離婚の決断を先延ばしにする要。ある時に義父との約束で行った人形浄瑠璃に感銘を受け、義父の愛人お久に惹かれる。家族もので特殊な夫婦関係を描いた小説のように見えるが、どうだろうか。この小説非常に面白く読んだ。細かな描写に難儀したが新鮮でもあった。
2025/04/14 08:55
人の心の複雑さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人息子のいる、ある夫婦の離婚をめぐる物語。作者谷崎潤一郎の実生活を思わせる内容でもあります。
母親の子どもへの思いがほとんど書かれていないのは、男性の作家だからか、そういう女性なのか、寂しく思いました。
主に夫の複雑で身勝手な気持ちが描写されていますが、簡単には割り切れないのが人かな…という感じです。