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2件
忘れないと誓ったぼくがいた(新潮文庫)
著者 平山瑞穂
大好きなのに、いつまでも一緒にいたいと思ったのに、ぼくの心を一瞬で奪った君は〈消えてしまった〉。君の存在を証明するのはたった数分のビデオテープだけ。それが無ければ、君の顔さえ思い出せない。世界中の人が忘れても、ぼくだけは忘れないと誓ったのに――。避けられない運命に向かって必死にもがくふたり。日本ファンタジーノベル大賞受賞作家による、切ない恋の物語。
忘れないと誓ったぼくがいた(新潮文庫)
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忘れないと誓ったぼくがいた
2017/10/23 16:16
せつない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
抗えない運命がとても切なかった。七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を彷彿させる物語でした。
忘れないと誓ったぼくがいた
2015/09/09 09:50
あらすじはいまひとつだが、表現力は確か。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくこんな設定で、一冊の小説(それもそれなりの厚さがある)としてまとめられたなぁ…という点に、むしろ感心した。
語り手が出会った少女は<消え>る。<消え〉る時間は段々長くなっていって、ついには存在自体がなくなる。それをくい止めたくてがんばる語り手――という、まるでファンタジーか少女漫画のような設定(でも小説の雰囲気自体はそういった系統の作品とは程遠い)。〈消え〉ることの原理や具体的な理由づけなどは全くなく、ふわふわとしている。下手すると、安っぽい味わい作品になりかねない。それがそうでもなく成り立っているのは、語り手が吐き出す感情の重量に見合うだけの文章力があるからだと思う。個人的好みで言えばこの作品は好きではないけれど、文章のうまさは印象的だった。