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ジュリアス・シーザー(新潮文庫)
著者 ウィリアム・シェイクスピア , 福田恆存/訳
“おれはシーザーを愛さぬのではく、ローマを愛したのだ” 高潔な勇将ブルータスは、自らの政治の理想に忠実であろうとして、ローマの専制君主シーザーを元老院大広間で刺殺する。民衆はブルータスに拍手を送ったが、アントニーの民衆を巧みに誘導するブルータス大弾劾演説により形勢は逆転し、ブルータスはローマを追放される……。脈々と現代に生きる政治劇。
ジュリアス・シーザー(新潮文庫)
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ジュリアス・シーザー 改版
2021/05/23 19:32
主人公はブルータス
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
シーザー(カエサル)暗殺を描いた史劇。しかしこれはカエサルではなくて暗殺する側を描いていて、ブルータス(ブルトゥス)とキャシアス(カシウス)の首謀者2人がなぜクーデターに踏切ったかという動機が語られる。しかしその後の演説でアンソニー(アントニウス)に自由な演説を許して反撃の機縁を与えてしまうし、その人徳の故にカエサルの後継として支配者になることを選ばずいかにも中途半端。結局その後の決戦でアンソニーに敗れてしまうが、義人にして勇者としての尊敬をもって丁重に葬られる。