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捕まえて、食べる
著者 玉置標本
え、埼玉でスッポン!? 臭~いエイの発酵物体ホンオフェに鼻をつまみ、透明でかわいいホタルイカになごみ、多摩川の野草でなんちゃって節約ライフ。近くの川、山、海へゴー! この経験はお金じゃ買えない。都会では、シンプルなことほど冒険になるのだ。山頂で味わう珈琲のごとく、毎回最後は、味わい深~くごちそうさま。
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捕まえて、食べる
2017/10/11 17:30
どこか「原点回帰」の感じ。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かにちょっと変わった食べ方などもあるが、本書では厄介ものになってしまった外来生物や「こんなの食べられるの?という生き物を捕獲して食べたりするわけではない。どちらかと言えば伝統的な、あるいは地域に特有の食べ物、食べ方である。著者が気になった経緯から、実際に捕まえ、口にするまでの過程が書かれている。
魚や貝が多いのは、自ら体を使って食材を捕るのだから、大型野生動物は簡単にはいかないということだろう。それでも「こんな捕り方が!」「こんな食べ方が!」と読むだけでも楽しい。
しかし、一番楽しいのは「捕まえて、食べた」本人だろう。あとがきに著者も書いているが、これは「ちょっとした冒険だ」。結局どんなことだって、自分が興味を持ったことを自分で体験できれば楽しいのだ。世界中の食材がネットを介して自宅に届く時代である。「捕って食べる」のは原点回帰の感じかもしれない。
自分で探して、捕まえて、調理して、食べる。その楽しさを存分に味わってほしい。こういう体験をしておくと、もしかしたら未来に起きる災害の際に役に立つかもしれないし。