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19件
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―(新潮文庫)
著者 二宮敦人
やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約3倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。(解説・澤和樹)
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―(新潮文庫)
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最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常
2019/04/23 17:20
こんな学校あったのか
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブレンバスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者が芸大の学生や元学生にインタビューし、彼らの生態を生々しく描写した文章。私の周りにこんなユニークな人たちはいませんでした。書籍としても素直に面白いと思えるし、今の中高生たちが読んだら「こんな世界もあるのか」と刺激を受けるのではないでしょうか?みんなと一緒、人より目立たない、周りの空気を読む、ステレオタイプの日本人ばかりの世の中に、こんな人たちがもっと知られて、もっと認められたらいいなぁと思いました。
最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常
2020/04/29 17:26
秘境を覗いてみたら。
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗とコーヒー - この投稿者のレビュー一覧を見る
(ネタバレは含みません。)
本を読み始まる前の、私の東京藝大にかんして知ってることといえば、入学するのがとてつもなく難しいということと、どうやら風変わりな人が多いらしいというものでした。実際に知り合いがいるわけでもないので、知識はボヤッとしたイメージによって補填されており、ミステリアスな印象だったことから、少し藝大のことを知ってみたいなと思ったことがこの本を手に取ったきっかけです。
実際に読み始めてみると、読み始め前の想像と違わず、やはり変わった人が多いんだなあという印象です。それぞれの人にそれぞれのストーリーがあるのですが、藝大生ということも相まって、そのストーリーがとても濃厚で、一人一人のストーリーで一本の小説が書けそうなくらいにも感じました。
ページをめくる手は止まらず、一晩で一気読みしてしまいました。最近は途中で読むのをやめてしまう作品が多かっただけに、貴重な本に巡り合えたなあと、読了して満足感を味わえました。筆者に感謝です。
最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常
2019/06/30 17:21
面白い!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mic - この投稿者のレビュー一覧を見る
店頭で壁と平積みで特集されていたため、何気なく手に取ってみたら…その場で爆笑。レジに持って行きました。
我々が思いつかないような発想の個性の集まりをレポートする内容にも笑ったが、文章のリズムも面白かった。
演奏にあたっていろんな専攻の方たちが「呼吸です」と語っていたのは、自分がアマチュアとして演奏する時、また聴衆として楽しむ時に感じていることなので、うんうん頷きながら読みました。