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34件
母性(新潮文庫)
著者 湊かなえ
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。(解説・間室道子)
母性(新潮文庫)
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母性
2015/08/07 22:06
母と娘
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いくみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り手が交代で独白して物語が進んでいきます。
なにが信用できて、なにが信用できないのか、誰が信用できて、誰が信用できないのか、2回読むとはっきり理解できました。
思いのすれ違いが切ないけれど愛おしい物語です。
読む人の立場によって、誰に感情移入しやすいかが違うと思いますが、私は娘の立場しか経験がないので、途中とても辛くなりました。
理解が足りず、すっきりしない箇所があったので、3回読みました。
面白かったです。お勧めします。
母性
2019/04/12 22:15
せつない
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:骨なしチキン - この投稿者のレビュー一覧を見る
母子もの。娘のままでいたい母の、自分の娘に対する想いはあまりにも酷すぎます。そして、母の愛を求めるために娘が頑張っているのが切なくて苦しいです。私にも子供がいますが、自分も気をつけなければと思いました。子供は自分の分身では無くて、別の一人の人間なのだと。
母性
2020/11/08 19:28
胸がギュッと
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rin - この投稿者のレビュー一覧を見る
「母性」文字だけでみれば温もりがあるように見えるけど現実的な感情を痛い程感じた作品でした。
人間関係の中で歪さというのはあると思います。それは親子の間でも例外ではないー。
切ない感情と最後まで何が真実なのか、グッと惹きつけられるストーリー展開で手を止められず一気に読みました。