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11件
そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)
著者 城山三郎
彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる――。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。没後に発見された感動、感涙の手記。(解説・児玉清)
そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)
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2024/12/15 16:08
著者の横顔が見える
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投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の愛妻との出会いから先立たれるまでの回顧。ここまで奥さんのことを愛して、相思相愛と思われるケースは熟年離婚が多くなっている今のご時世ではそう当てはまるケースはないのかもしれない。途中で終わっているので未完成であるが、著者の真意は伝わっており、年のせいか泣けてきた。ちなみに私の場合、当時の著者よりは若い60台のシニアでかみさんとは世間並みに仲が良いかもしれないが、たまには夫婦げんかをしたり嫌みを言われたり怒られたりなどして面白くないこともたまにある。孫の相手をしている時などかみさんの心理が安らいでいる時が一番平和な時でかみさんの家での存在は大きい。
2021/03/28 15:53
こういう夫婦でありたい
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投稿者:apple - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡き奥様への愛情が溢れた一冊。城山三郎さんに抱いていたイメージを大きく覆されるエピソードが多かった。(だいたい、城山三郎さんのペンネームの由来、、適当すぎでは!)
数々のエピソードから偲ばれる真面目で誠実な城山さんと、太陽のような明るさと優しい無関心さ、ぶれない無邪気さをもった奥様が、本当に風と大陸、月と太陽のような関係だったのだと深く納得した。奥様の深い愛を城山さんはさらに大きな優しさで包んでいたようにも感じる。
あとがきは必読です。泣きました。本の装丁も素敵です。
そうか、もう君はいないのか
2018/01/12 01:27
夫婦愛
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投稿者:どんぐりころころ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫婦の愛情の優しさに切なくなりましたし、筆者の誠実な人柄に涙しました。