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西の魔女が死んだ(新潮文庫)

著者 梨木香歩

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

西の魔女が死んだ(新潮文庫)

税込 605 5pt

西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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みんなのレビュー74件

みんなの評価4.3

評価内訳

西の魔女が死んだ

2010/07/21 23:33

「魔女は自分で決めるんですよ。分かっていますね」/「だって、この道きり、ほかにないんだもの……」

37人中、32人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書には、「西の魔女が死んだ」と「渡りの一日」の
ふたつの物語が収録されている。

「西の魔女が死んだ」では、
「西の魔女」(おばあちゃん)が倒れたと知らされて、
ママの車でおばあちゃんのお家に向かうまでの約6時間、
2年前のおばあちゃんと過ごした1か月の日々を
主人公・まいが思い出している。

おばあちゃんは英国人で、
しかも、ママが「あの人は本物の魔女よ」と言ったことから、
まいとママふたりだけのときは、
おばあちゃんを「西の魔女」と呼ぶようになった。

当時中学1年生だったまいは、
「わたしはもう学校へは行かない。
あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」
と宣言し、学校に行かなかった。

ママは理由を聞かず、
おばあちゃんのところでゆっくりさせるという選択をする。

まいは、おばあちゃんとの生活で、植物の名前を覚えたり、
野イチゴを摘んでジャムにしたり、鶏の卵を取ってきたり、
自然になじんだ生活をしていくようになる。

まいは、おばあちゃんから自分の祖母が
予知能力や透視の力を持っていたと聞かされる。

それをきいたまいは、
もし、そういった能力が出てきたら
ちょっと怖いような気がするけれど、
もう学校のことでこんなつらい思いをしなくても
すむんじゃないだろうかと思い、
自分もがんばったら、
その超能力が持てるようになるかしらとおばあちゃんに訊く。

まいには生まれつきそういう力があるわけではないので
相当の努力が必要といわれるが、
魔女になるための基礎トレーニングをすることになるのだ。

それは、精神力を付けること。

正しい方向をきちんとキャッチするアンテナをしっかりと立てて、
身体と心がそれをしっかり受け止めるようになること。

こうやってあらためてあらすじを書き出しながら、
そうかと気づいた。

これは、すでに起こるとわかっていた来るべきことに耐えうる心を
まいがもつための訓練でもあったのだ。

おばあちゃんは、
「一つ、いつ起きると分かっていることがあります」
と言っていた。

そう、彼女は知っていたのだ。

だからこそ、魔女のレッスンがあったのではないか。

人は死んだらどうなるのかという問いに対する、魂についての説明。

魂は身体を持つことによってしか物事を体験できない。

体験によってしか魂は成長できない。

成長を求めて生まれてくるのが魂の本質だ。

こういった、スピリチュアル系の本に書かれていそうなことが
どんどん出てくるが、
これを押し通そうというものでもない。

おばあちゃんは、このように考えているし、
まいの両親はまた違う物事のとらえ方をする人である。

まい自身は、どちらもバランス良く
無理せず受け入れているようなところがある。

そういった異なる考えをどれも包み込むように
共存させているような穏やかな力が
この作品世界全体を支えている。

直観の扱いやネガティブな感情に対する処し方など、
1か月で様々な経験をして、学ぶことになる。

パパの単身赴任先で、ママと一緒に住むことを選択する、
つまりは、新しい学校に転校することを選択したまいは、
おばあちゃんのところを去ることになるのだが、
おばあちゃんとあることでぶつかってしまい、
少しわだかまりを残してわかれることになってしまった。

そしてその後、2年間、「魔女が―倒れた。もうだめみたい」
と言われ、会いに行くまで、
両親も彼女も一度もおばあちゃんのところを訪ねていなかったのだ。

あんなに好きだったあの場所を思い出さなかった2年間。

最後だと分からずに別れた相手に対して、
やり残したこと、言い残したことがあったとき、
なんともやりきれない気持ちになる。

本書ではほとんど語られることのない、
おばあちゃんとママ、つまりは、母と娘は、
おばあちゃんとまい、よりも
もっと葛藤や思いがあったのかもしれない。

ママの悲しみ方に、描かれなかった物語の存在を感じた。

旅立った魂は、残された者に、
その人だけに分かる方法でメッセージを残すことがある。

それは、残された者が旅立った者を思う気持ちと受け取る心が
そのギフトに気付かせ、受け取らせるのだろうと思う。

本書にもそのようなメッセージが少なくとも3度現れる。

そのギフトは、残された者の後悔の気持ちや葛藤を和らげるのだ。

残るのは、愛されていたこと、愛していたこと。

「渡りの一日」は、新しい中学校での友人ショウコとまいの一日の物語。

予定通りに事が運ばないことを望まない、
というよりも、なぜか思った通りに事を運んでしまう、まいのことを
不思議に思ったショウコが、あえて予定を覆すような行動に出るのだが・・・。

ユーモラスにして、結局、人は望む場所に向かってしまうんだなぁというお話。

まいは、おばあちゃんに、
「魔女は自分で決めるんですよ。分かっていますね」
と言われていた。

まいは、本当に求めていたものに最終的に出会えたという経験を通して、
その出会えたものが発するメッセージを、一つの方向を目指す強力なエネルギーを
「だって、この道きり、ほかにないんだもの……」という思いで受け止める。

本書を私に薦めてくれたのは、私の妹だった。

私自身が大きな喪失経験をしてから少し後のことだったと思う。

「私はどうしてこうなんだ…」的なことは、
彼女に言ってしまうことがあった。

どこか魔女なところがある彼女は、
「結局は自分で選んでいるんだよ」と言い切る。

その通り。わかっているんだけどね…。

「結構流行っている本だよ。
お姉ちゃんは読まないかもしれないけど…」
という無理には薦めないというスタンスでの紹介だったので、
そのときは手にしなかった。

今落ち着いてから本書を読んで良かったと思うし、
おかげで、妹が本書を薦めてくれた意味を
心から味わうことができたと思っている。

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西の魔女が死んだ

2005/07/17 15:56

2人の間にはお互いを認め信頼している絆があると思う

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

魔女というと、鉤鼻で険しい顔をして、妖しい魔術を使う…という暗くて恐ろしいイメージがある。
本タイトルの「西の魔女」というのは主人公のおばあちゃんのことだ。よほど恐ろしいおばあちゃんなのだろうと考えていたのだが、実際のおばあちゃんは「魔女」どころか、おおらかで優しくチャーミングな女性だった。
本書には学校に行けなくなった主人公が、おばあちゃんと過ごした季節が描かれている。
自然に囲まれた家、裏庭の様子は瑞々しくて草の匂いさえ漂ってくるようだ。光と緑にあふれた空間。
そんな中で行なわれた「魔女修行」とは決して魔術の練習ではなく「何でも自分で決める」ということだった。
私も誤解していたが、時代の中でも同じように誤解され迫害を受けてきた魔女たちにとって、自分をしっかりと持つことは必要な事のひとつだったのだろう。
周囲に流されずに自分を信じる。
中学生の主人公にとってそれは少々重い修行かもしれないが、短い季節の中で、ささいな生活の中で、着実に自分を受け止めていく。
おばあちゃんは側で大きく包み込む。
「おばあちゃん大好き」
「アイ・ノウ」
というやりとりが優しくて暖かい。
おばあちゃんが最期に主人公に遺したメッセージは小さな約束事だった。
この世を無事に脱出したあとも、なんだか主人公の前に現れそうな気さえしてくる。

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西の魔女が死んだ

2008/07/21 11:23

まるで、童話のような小説でした。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

≪西の魔女が死んだ≫で始まるこの小説は、どんなメルヘンが待ち受けているのかと思いながら読み進んだが、リアリズムに即したものだった。
 友人関係の面倒くささから孤立してしまうまいを気遣ってくれたのは、一人暮らしのおばあちゃんだった。それも、日本人ではなくイギリス人。自称、魔女という。

 否定ではなく、肯定からおばあちゃんの言葉は始まるが、すべてを受け入れてくれる存在に、登校拒否、イジメ問題に悩む子供も親も羨望のまなざしでおばあちゃんを見ることができるのではと思う。
 おばあちゃんの口からは生活の知恵、ルーツ、生きる意味、死、それらが次々に言葉という魔法で繰り出されてくるのだが、それらがストンと納得づくで落ちてくる。
 学校で孤立する孫娘に自信を持って語りかけることができるおばあちゃんは、かつて、異国から東洋の国日本に渡るという、それは孤独を貫き通さなければならなかった人だから嘘がない。真実しかない。

 解説にも述べてあったが、文章の端々に生活の知恵、工夫が写実的に描かれていて、これがこの作品の言葉のひとつひとつに生きている。現実から逃避し、自身の逃げ込む仮想空間のシェルターを現代は作りたがるが、ある意味小説も仮想空間のシェルターだが、フィクションがノンフィクションにも似た空間を提供している。

 きちんとした生活習慣を身につける、それが魔女の修行に欠かせないとおばあちゃんは口にするが、その昔、祖父母から似たような何かを聞いた気がする。
 幾重にも複雑に価値観がからみあう現代、「死」という真実を知ることで生きることの基本は何なのかを示されました。

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