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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 5件

八月の銀の雪(新潮文庫)

著者 伊与原新

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤……。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい――地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。(解説・橋本麻里)

八月の銀の雪(新潮文庫)

税込 737 6pt

八月の銀の雪(新潮文庫)

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

5つの短編がどれも秀作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年(2025年)はじめ、『藍を継ぐ海』で第172回直木賞を受賞した伊与原新さんが2020年に書き下ろした短編集がこの『八月の銀の雪』。
 この作品は第164回直木賞の候補にあがっていたが受賞には至らなかった。
 ただし、この時の選考委員のうち、角田光代委員と三浦しおん委員が高評価をつけ、「収録作はすべて秀作揃い」(角田)「うつくしいイメージの数々が本当に素晴らしい」(三浦)と、このあとの伊与原さんの活躍を先取りした評価をしている。
 一方、「オタク小説」や「同じパターン」といった評価もあって、まだこの時点で伊与原さんの評価は定まっていない。
 しかし、この短編集はとてもいい、
 多くの読者になじみがうすい科学系の描写が多いが、だからといって文学的感動を阻害するものではない。

 収録されている短編は5つ。
 表題作である「八月の銀の雪」では、地球の中心にある核を研究しているベトナムからの女性留学生との交流を通じてしだいに心の棘がなくなっていく若者の姿を描いている。
 直木賞の選考委員であった桐野夏生さんが「涙ぐみした」という「アルノーと檸檬」は、伝説の伝書鳩の生態とそれを育てた人達の熱意を浮かびあがらせる。
 「海へ還る日」は幼い娘をかかえたシングルマザーが科学館で生物画を手掛ける女性と知り合うことで前に進もうとする話。
 「十万年の西風」は戦争末期日本が開発した風船爆弾で犠牲となった父親の姿を描く物語で、珪藻という水中の微生物からうまれる玻璃とそれに熱中する青年とのふれあいを描いたのが「玻璃を拾う」。

 角田光代さんではないが、どれも秀作揃い。

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八月の銀の雪

2023/06/19 10:25

拠り所をなくした人々の前に、地球の神秘がきらめいている

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る

帰着点を見失っている人々がその方角を探る過程で物語が生まれるわけだが、本作はそこに自然科学の現象を媒介させているという手法がなかなか興味深かった。
作者がもともと理系畑で長く過ごした経歴の持ち主ということもあろうが、それに加えて数多くの参考文献に裏付けられた自然科学についての蘊蓄が、現代に生きる人間の抱える孤独の物語にうまく噛み合い、深みを出していると思う。
本作に収められている短編五編の主人公は、いわゆるコミュ障で社会での立ち回り方が分からない就活難航中の大学生や、機能不全家族の中で育ち自尊感情を持てないできてしまったシングルマザー、夢を追いかけて勢いで上京したはいいものの芽が出ないまま二十年間くすぶり続けている壮年期の男性、などなど・・・。
迷いながら歩き続けているのは主人公だけではない。他の登場人物もまた、主人公と形は違っても根本は似たような葛藤を抱えていたりする。そこに、自然科学の持つ不思議さがそっと、彼らの背中を押してくれるように感じる。
特に印象深かったのは表題作の「八月の銀の雪」、そして第五話の「十万年の西風」だ。
「八月の銀の雪」では就活難航中の大学生が、コンビニで偶然再会した同級生からマルチ商法の手伝いを持ちかけられる。一方、そのコンビニの外国人店員からは探し物を頼まれ、やがて互いの事情を知っていくという筋書き。
人は他人を表層で判断しがちだが、よく耳を澄ませば奥深く、その人自身も知らない内面からの響きが聴こえてくるかもしれない。あるいはもしかしたら、自分自身からも。その響きは、微かだけれどきっと綺麗なのではないか。
「十万年の西風」では二人の技術者が邂逅し、それぞれの境遇から最近の原発事故や太平洋戦争時の風船爆弾開発の歴史へと話が進んでいく。自然の摂理を知りたいと思うことも、それを良きにつけ悪しきにつけ何かに利用したいと思うことも、ともに人間の好奇心からくるもので、避けられないことだ。それでも、自然の不思議を追い続けていたいという純粋な気持ちが、迷える人の心に一筋の光明をもたらすように思えた。

人間というのはどうしても、自然の成り立ちに対して自らの感性の物差しを押し付け、解釈したくなる生き物に見える。
ほとんどの生物が成す行動は主に自らの種のためであろうし、まして自然現象はただそこにあるだけだ。それはかれらだけのものであり、人間の想いなんてお構いなしに世界は流転する。
しかし、だからこそと言うべきか、我々は大いなる流転に心動かされる何かを見出し、時に自らの境遇と重ね合わせて共鳴する。それはやはりどうしようもなく、我々が人間という生き物であることの証左だろうか。
そんなことも、思わされた。

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郷愁

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でーる - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間は何に対して愁い、懐かしみ、展望を持つのか。
どう生きてきたかで人それぞれ違うのであろうが、恐らく根本のフィーリングは似通っているんだろうな…と思わされる作品でした。

なんかもうすぐ暮れてしまい黒くなってしまう夕日の橙色(オレンジ色)を心に留めておきたいなと思うような、外側に発する気持ちと内側に発する気持ちが入り交じる言葉にしたくてもなんとも言葉では言えない感じ。

それを文章のみで表現するって、凄いなと思わされました。

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